VSD90SS+QHY600M、FOA-60Q+QHY294MのEM-200への同架

VSD90SS

 QHY600M、QHYCFW3、VSD90SSを繋ぐアダプター(一部3Dプリンタにて製作)を使い接続し、VSD90SSとFOA-60Qを同時搭載する構成が本日(2024/6/8)出来ました。
2台同架を行ったのは、富士ヶ嶺現地への移動が厳しくなり撮影が横浜からのリモート撮影となるため、搭載望遠鏡の入れ替えが出来ないことで2台までの同架として、適宜1台を使い撮影か同時2台の撮影を想定し行いました。
 同時搭載ではK-ASTEC製DP75-257252を使い、VSD90SSはMORE BLUE製ビクセンアリミゾ、FOA-60QはK-ASTEC製DS38/45PTを使用して搭載しています。メインはVSD90SS側なので、FOA-60QはDS38/PT45にて両望遠鏡の同軸調整を行います。微調整がネジ式で簡単に出来るので良いかと思います。尚、ガイド鏡としてFMA-180+QHY5III678M(SGR A*対応時に導入したガイドカメラ)を使います。
尚、まだ搭載しただけで同軸の調整も此れからですが、梅雨時期なのでいつ出来るか厄介です。富士山が見えれば山頂を使い同軸調整も出来るのですが、見えていないので厳しいです。

 VSD90SSでは重いQHYCFW3XL(50mm角型用)とQHY600Mカメラを支持するため長めのビクセンアリガタ(40cm)を使い、カメラ支持リング(ZWO ASI冷却カメラ用新型三脚アダプター 90mm)にメタルスペーサー(20mm)を使い高さ調整してカメラとFW支持を行い望遠鏡接眼部の保護を行っています。
又、QHYCFW部とVSD90SSはK-ASTEC製TR74リング系を使いスケアリング調整も可能としています。しかし、一部CFW側が3Dプリンタのプラスチック(PETG利用)なので弱い感じです。何れ金属アダプターの製作依頼をする考えです。
この構成で試し撮りをして傾きを調査してみましたが、良くありませんでした。まだまだ調整が必要な状況です。

追記(2024/6/8):
 QHYCFW3XL、USB(RS232)経由だと7ポジなのに5ポジしか認識しない。以前5ポジのCFW3Mを使っていたから、ドライバーの入れ直しが必要なのだろうか?こんなの困りものだな。ヤレヤレ。QHYCCD社は何となく不思議な会社だ。
追記2(2024/6/8):
 取りあえずは治ったような様子。初期のIFモードがカメラ側からの制御で、此れをUSBに変更する必要がある。しかし、これをやらなくてもUSBからの制御が可能だから厄介。識別はPowerOn時のLEDランプ色。ホイールが回転しポジション数判定後に赤(USB)1秒点灯か緑(カメラ)1秒点灯で識別。今回は緑で、USB端子側にある穴に細ピン入れてモード変更(赤色1秒点灯する)。
その後、RS232ドライバーでのオプションにてポート番号(COMx)を指定し、CFWバージョンを2,3の方を選択してOKとする。しかし、何故かエラーになったりして、繰り返すうちに正常に7Posiで表示(RS232の設定画面で7になった)。よく分からんです。QHYCCD社のソフト面は大丈夫なんだろうか?以前のSDKと同様不審に感じてしまう。

 ここでVSD90SS側のフィルターホイールには、ANTLIAのLRGBフィルターとChromaのS2,Ha,O3のナローバンド(中古でお安く手に入りました)が入れてあります。Ha撮影をメインとして、LRGB撮影やナローバンド撮影をしてゆく考えです。FOA-60QはDSOのクローズアップとして撮影です。DSOクローズアップなので、撮影範囲はあまり必要でなく、小ピクセルでの撮影としQHY294Mを使用としています。口径60mmと小さいので何れは120㎜径に入れ替えたいとは思いますが。こちらのフィルターホイールにはANTLIAのLRGBとS2,Ha,O3ナローバンドを入れてあります。

ケーブル未接続
FOA-60Q側から
後ろ(南側)から。ケーブル整理が下手。ピラー脚は以前のTitan赤道儀のを再利用

VSD90SS側の調整(スケアリング+同軸)が終わりそうも無いようであれば、リモートではFOA-60Q+QHY294Mでの撮影になるかも知れません。

追記(2024/6/8):
 晴れ間が出てきたので、星を使って最初から(随分とズレあり)の状態で調整してみたが、分かりづらく、矢張り最初は昼間に地上の景色や対象を使って追い込んでおいた方が楽な感じです。

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