USB常時接続でQHY294M Pro 高温(40℃程度)

CMOSカメラ

 今は夏なので晴天時はドーム内も結構な高温になるのですが、それとは関係なくQHY294M Proがドーム内温度より熱く(何もしないと接続時40℃とか)なっています。これはリモート撮影の為、USBに常時接続している関係上USBから電源(5Vかと)が供給されているので、CMOSカメラ自体の回路が動いておりその為チップ素子や筐体が熱くなってしまう現象と考えています。通電状態で素子自体も高温になり劣化が早まると思いますので、何かしら対応が必要と見ておりました。

 USBケーブルを接続したままで、接続USBポートの電源をOff出来るのが良いです。以前はUSB2.0規格ではそのようなUSBハブがありましたが、USB3規格ではLinux等で制御できるのはあるのですが、Windowsでは駄目なのが多いようでした。再度調べたところ、Century社から「ReTRY HUB V2」と云うのがありました(通常のHUBより高価ですが)。本来は接続が切れた時に再接続する(ReTRY)が売りですが、電源Off/Onがあるので、試しに購入して調べてみました。
Windows11でドライバー&アプリインストールで特段エラーも無く動き、起動後はタスクトレイに常駐し、各ポートのOn/Off制御が出来ます。実際の制御では意図した通りの制御が出来るようでした。
USBで常時接続した状態で電源Off/Onで出来る事です。以下の写真&図がその結果です。

USBで接続した状態、通電(LED点灯)状態です
上記状態でのアプリ設定状態。カメラ接続で電源Off可能
PowerOffとしたアプリ設定画面
PowerOff後のHubの状態、電源OffとなりLED消灯

この状態の後、再度アプリ画面よりPowerOnとすることで再接続状態となりました。

 自宅での非冷却CMOSカメラでの検証なので、実際は富士ヶ嶺ドームで接続して確認です。若干冷却用12Vが有る点が気になりますが、大丈夫だろう(12vOffで制御)と考えています。

これとは違いますが、12Vを接続しN.I.N.Aから接続して様子を見てみると、チップ温度は大体室温程度まで下がるのは確認しています。多分Fanが回り温度が下がり室温程度で安定しているのだと思います。しかし、Fanが回り続けているのでチップより早くFanが壊れる可能性が高くなりそうなのでこの方法は採用しないようにしています。電力を消費しますので。元々常時回転を想定した耐久性のあるFanかどうかも分かりませんので。

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