ドーム内機材(赤道儀、長焦点系望遠鏡)入替え

天体望遠鏡

 またまた機材の入替を行います。
対象は赤道儀と長焦点系望遠鏡です。
入替えは単にリモート撮影移行による2台望遠鏡搭載でも十分対応できる赤道儀と長焦点望遠鏡の中型化によります。

1.赤道儀入替え(EM-200B+AlthibaX → CRUX200MF)
 現使用中のEM-200B+AlthibaXは単一望遠鏡や重量の小さい2台同架(VSD90SS+FOA-60Q等)であれば対応出来ます。しかし、長焦点系を口径13cm、FL1000mm等の機材で2台同架になりますと総重量的にEM-200では対応できないレベルになります。そこで搭載荷重30kg程度の赤道儀が必要となりました。
従来方式の赤道儀でこれ程の搭載荷重のものは大型機になるので避けました。やはり小型でも可能なハーモニックドライブ系から選んでいます。小型軽量でしかも搭載荷重があるので手放す際も好都合かと思っています。当初はAM5をターゲットにしていましたが、搭載容量的に選択不可に。最終的にはHobym Observatry社のCRUX200MFとしました。国内の天文ハウスTOMITA殿のサポートもあるのも決め手ではあります。
CRUX200MFは既に手元に届いており、既存ピラーとの固定用アダプターは何時もお世話になっております「☆COSMOの天体工房」さんに製作して頂き、後はピラーに搭載&極軸調整となります。

 今回気になるのはASCOMドライバーがどうかです。それは、今までのAlthibaXはPOTH(赤道儀制御を星図アプリ、N.I.N.A、PHD2と多重使用するため)を使用する関係上環境を全て管理者権限でインストールする必要があった(どうもWindowsレジストリアクセスの関係上らしい)ので、今回のCRUX200MFではその制約があるかどうかです。インストール&実行してみないとと思います。POTHよりも新しいDeviceHub経由(管理者権限インストール不要)で使いたいものです。一応全てのアプリ(ASCOM PF、星図アプリ、N.I.N.A、各カメラドライバ、PHD2、SharpCap、ドームアプリ等)をアンインストールし再度通常インストールと言った手間がかかりますが、これが現状の方向性だと思いますので安心してインストール出来ます。

8/5に富士ヶ嶺にてCRUX200MFをピラー搭載しました。

未だ極軸調整は完了していませんので、今後の対応です。
TitanTCSを使用してみて、なんとシリアル通信経路が4つ(Bluetooth込み)ありました。これだとASCOMのマルチ接続機能(POTHやDeviceHub)を使わなくても良いので、PHD2のキャリブレーションに苦労しなくて済みそうです。

2024/8/7 追記
 8/7早朝前に一時的に晴れたようで、極軸調整を行いました。電源OnにてPoleMasterで調整しましたが、最後の回転軸、極軸方向で上下左右微妙に振れたりして正確性が若干気になります。通電中なのでハーモニックギアの関係か微妙な振れが特徴なのかも知れません。今後運用ではPEC等補正されるのでしょうが気になる点ですね。

2.長焦点系望遠鏡(FOA‐60Q → TOA-130NS)
 長焦点系望遠鏡(FL1000mm程度)は現在FOA-60Qがそれに該当しますが、やはり口径の大きな12~13cm口径の屈折望遠鏡に入替えたいからです。候補的にはタカハシ TSA-120、TOA-130NS、ZWO FF130-APO(又は、Askar 130PHQ)が該当します。TSA-120以外は価格的には近い範囲にあります。
当初はTSA-120で検討していたのですが、最終的にはTOA-130NSとしました。タカハシのフラッグシップ相当ですし、収差補正も申し分なしです。更にタカハシの保守面の信頼性が決め手になります。Askarなど新機種は目まぐるしいですが、保守面は分かりません。10年20年後も保守してくれるのか不明です。Askarを扱っている国内販社もいつの間にか扱いが無くなったり(HPから消えている)しており、心配になります。この点まで考えると、高額品で長期利用(私の場合アト10年かそこらですが)を考えると多少高くてもタカハシになってしまいます。
 TOA-130NSには645フラットナーを常時取付け、CMOSカメラはQHY294M Pro(4/3サイズ)で高精細撮影(LRGB, S2、Ha、O3)によるDSOクローズアップ系を当初は想定しています。ただ、APS-CサイズのQHY268MやPoseidon-CやASI2400MC Proもあるので、入替えも可能な状態です。
又、自動開閉蓋兼フラットジェネレーターが必要ですが、フード径が179mmなので以前RASA8で用意したWandererAstroの240mm(大き過ぎではありますが)を再利用の方向で考えています。

3.広角系(Milvus135F2再活用)
 それ程広角系でもないですが、最近Milvus135F2を再活用できる目途がついた(リスキーですが絞りを開放から絞って使う)ので、これも機器構成を作り(Milvus135、EAF、FilterWheel、ASI2400MC Pro)同架する事を考えております。未だ、EAF系のタイミングベルト解決が必要で完成は少し先になりそうです。

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