掲題の通り、TOA-130NSにてQHY294Mの11M モードと47MモードのLフィルターでの違いを見ることにしました。PixInsight処理ではDrizzle 1xまで行っていますが、Integrationだけのベース画像で違いを見てみました。
撮影条件は共に、45枚x20秒 のL画像です。11Mでは子午線越え前、47Mは子午線越え後です。尚、47Mモードでは3枚程度雲が薄くかかった画像が入っています。47Mモード撮影中に雲が広がったので、RGB画像は撮影していない為L画像だけの比較です。
先ずは、Jpeg出力した11Mモード、47MモードL画像です。
・11Mモード
・47Mモード
11Mモード、47Mモードとも露出は45枚x20秒(Gain、Offsetは違います)。どちらが良いとかの感じは評価点が分かれると思いますが、雰囲気11Mの方がよく写っている感じを受けます。
この2つの個別Fitsファイルをステライメージ9にてホットクールピクセル除去後にレベル調整画面(ヒストグラム)で見てみると
同じ露出時間では感度やGainの違いがあるとは思いますが、11Mモードの方が階調が広いです(最大、最小の差)。精細な面では47Mですが、明暗細かく写す面では11Mモードの方に思います。
同一Fitsファイルの同一箇所辺りを拡大した像では
右側の47M画像の方がやはりギザギザ感は少ないようです。
色々と書きましたが、自分としては当面は11Mモードでの撮影で良いかと見ております。天体写真ギャラリーのTOA-130NSの部は当面(機器変更までは)QHY294Mの11Mモードで撮影した画像になります。画像は4/3サイズですが、現在は撮影画像は縮小されていない画像(天体写真ギャラリー)をアップロードしています。
この11MモードでのM33 LRGB画像は以下の通りです。
撮影情報:
機器:TOA-130NS+645FLT、QHY294M Pro、-10℃、Gain1600 Offset15
露出:L;45×2秒、RGB;20×30秒
処理:PixInsight、Drizzle1x、SPCC、ABE/DBEは掛けてはいません、
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