星割れ

天体写真

 SQA106の初撮影で今まで余り気にかけていなかった星割れ現象が発生していました。調べるとSQA55のASI2400MC Pro(フルサイズ)での撮影でも出ていました。しかし、VSD90SSと今回と同一構成での同一エリア(馬頭星雲域)では発生していないのも確認しました。
今回のSQA106での撮影接続系(イメージトレインでしょうか)は、M54アダプターを使用している点です。最終系はM68アダプター接続系になるので、恐らく発生しないだろうと期待しています。
 これまであまり注意して見ていなかったので気が付かない、気にかけていないと言った状況です。しかし、一旦見てしまうと気になりだしました。元々反射望遠鏡系でなく屈折望遠鏡を主体として使っている面として、反射望遠鏡で見られる光条が好きでないので屈折系を使用していると言った事もあります。
星割れは理屈としては口径食という側面ですね。又、当然と思いますが、周辺部で発生します。更に視野角とF値も関係しているかと思います。そこで少し検討しました。

 Fusion360を使い口径106mm、撮像面径44mmでの作られる円錐をBF55mm、BF66mm(多分今回撮影に相当)の円錐カットでの径を測定してみました。取りあえずの評価は出来ると思いますので、こんな解析をしてみました。間違っていましたらご容赦願います。

口径106mmと撮像面径44mmの円錐、FL509mmだけ離しています

この円錐の中では口径106mmをフルに使えるだろうとの意で想定しています。
これに撮像面からBF分だけ上がった所の径を調べます。

撮像面から55mm、最適値の所です。

撮像面から55mmの所では、直径は50.7mmとなっています。この値より内径が小さいアダプターでは周辺で口径106mmがケラレるようになると思います。
今回の私の接続構成ではBF66mm辺りで、K-ASTEC殿のTR74-M54Mテーパーリングアダプター(内径4549.5mm程)を使用しています。BF66mmでは下図のようになっています。

撮像面から66mmの場合

調べると直径52mm程です。アダプター内径が4549.5mm程となっているので、此れからこの部分で周辺にてケラレ(口径食)が発生することが分かります。

 これから今回の星割れは撮影時のアダプター構成により発生していると考えています。

最終的にはM68アダプター系を使用するので、今回のようなケラレは発生しないと推測しています。但し、SQA106の鏡筒内設計によって発生するであろう点は分かりません。
また想定構成は分かりませんが元々公開されている仕様ではSQA106周辺減光が周辺程あるので、最終的には何かしら発生するかも知れません。

2025/1/28 TR74-M54Mテーパーリングアダプター内径修正 45mm ⇒ 49.5mm

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