2025/1/25、SQA106の初撮影を行いました。
対象は何度も撮影している馬頭星雲域です。始めはLRGBの撮影、次はHαだけの撮影です。
尚、こちら(Centauri撮影天体写真ギャラリー:移行中)で等倍Jpeg画像を見ることが出来ます。
・LRGB画像
SQA106:口径:106mm、FL509mm、F:4.8
QHY600M:冷却-20℃、Gain26、Offset25
LRGB:Antlia フィルター、L:60枚x30秒、RGB:30枚x30秒
処理:PixInsightでのABE1次、2次、DBEの補正。SPCCでの色調整

・Hα画像
Hα:クロマ3nm 、60枚x60秒
処理:PixInsightでのABE1次、2次、DBEの補正。

画像以外の情報として
・L画像のASIFitsViewでの解析画像

StarSizeとして4.52(6.89”)と出ています。数値表示の星は中心からフルサイズ周辺までこれに近い値なので、結構均一な収差の少ない鏡筒と思います。発売アナウンス時の収差の少なさが反映されていると思います。
気になる点は星割れが見られる点ですね(上記Lの30秒FITS画像でも)。これの原因は現時点不明ですが、フィルターが50mm四角なのでそれも考えられるかもしれません。現時点50mm丸フィルター+フィルターホイールも有るので時期を見て入替で見てみたいと思います。又、アダプターをM54を使用しているのでその関係もあるかも知れません。最終的には68mmアダプターとして途中の影響を抑える積りです。
・Lのフラット画像
Lフラット画像をストレッチした画像です。

同じくLフラットのコントア画像(10段)。画像の右下が暗め感じで、ABE1次でもそれに合う補正となっていました。四隅は周辺減光の影響と思いますが、SQA106ではフルサイズ四隅周辺は減光(この点が決める時マイナス点でした)が大きくなるので仕方なしです。しかし、上のフラットストレッチ画像での状況では少な目とは思います。

以上、簡単な初撮影を行いましたが、先ず先ず満足のゆく結果かと思っています。
2025/1/26 追記
星割れの件、よく分かるのはオリオン三ツ星の中央の星(アルニラム)です。他によく見るとアルニタクでも出ています。割れている方向が違うので矢張り「私の接続構成での口径食」によるものではないかと思います。
恐らくM54アダプターを使用し且つM54メスメスアダプター+TR74-M54M使用でBFも最適値55mmより大きな66mm程度となっている等が関係し、また内径は更に小さくなるので周辺にて口径食が発生しているのだろうと推測しています。ほぼ同じ構成(K-ASTEC殿TR74-M60M/M56F使用)でのVSD90SSの画像では星割れはありませんでした。
最終形はM68アダプターを使用するので、それまでは現状系で進める事としています。
SQA55にてASI2400MC Proにて同じような構成で撮影した画像でも星割れが見られましたので、このM54アダプターでのフルサイズ撮影は要注意なのかなと感じます。
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