RASA8でのオートフォーカス&撮影4

RASA8

 専用フードを取り付けた状態で撮影を実施しました。少し手違いがあり、フィルターNGS1を付けて撮影する所、手違いで装着を忘れてフラット画像まで撮影し最後に取付け忘れに気が付きました。AD19.4 アダプターは基本何かしらのフィルターを入れる必要があるのですが、撮影は出来るので仕方なしです。
今回はEAF関連も再確認しました。又、専用フードを付けてフラット画像までの一連を実施しました。

1.EAF関連
 EAF単体のバックラッシュを設定して、N.I.N.A.(今回は3.0BETA002に更新)のオートフォーカスを実施しました。結果は以前と変わらず、オートフォーカス曲線がまともだったり、暴れたり(概ねカーブ状だが、上下が激しい感じ)し、双曲線Rが判定値(0.9にしています)に満たさずエラー。屈折鏡だと0.9でも大丈夫(グラフが奇麗)ですが、反射鏡(以前のGS-200RCの時も)の場合は厳しめなのかも知れないですが不明です。10回トライ(途中ステップやオーバーシュートや回数パラメータ変更実施)しても良い感じではないでした。単に主鏡移動タイプだからかも知れません。
ただこのRASA8(主鏡移動型)はステップは小さくしない方が良いのかも知れないと感じています(50に設定して、判定不可)。ノブ回しと移動量に関係しますが、私のRASA8ではステップは80~100程度が良いのかも知れないと感じました。オーバーシュートはこれと言った目安はまだ不明です。今は1000にしています。
継続的にRASA8でのAF関連を調べてみたいと思います。因みに測定時メモした内容ですが、
回  合焦   HFR 
1st :3334、2.34   ステップ80、オーバーシュート1000
2nd:3241、2.37   ステップ80,オーバーシュート500
3rd:3168、2.58   安定化時間4秒、オーバーシュート800
4th:エラー         ステップ50,オーバーシュート500
5th:3331,2.30   ステップ100,オーバーシュート500
6th:同じ状態で再試行、エラーで終わる
7th:途中で止めた
8th:ステップ100,オーバーシュート1000、撮影3回、エラー
9th:ステップ100,オーバーシュート1000、撮影4回、エラー
10th:3291、2.46   ステップ100,オーバーシュート1000、撮影1回
結局はステップ100,オーバーシュート1000、撮影1回で進める事としました。
3331がHFR2.3なので3331に移動。3331時の状況は下記の様子です。

保存データからの表示です

M38(散開星団なので良いとみて)で再実施
11th:3495、2.98  同じパラメータ。

保存データからの表示です

2.フラット画像
 以前と同じ自作フラットジェレレータを使い専用フードの上に置き撮影しました。
気を付けないといけないと思った点は、フラットダークを撮影する場合専用フードの先に蓋(専用フード付属)を付けるのですが、鏡筒接続部に隙間が出来ているので塞いでフラットダークを撮影した方が良いと感じました。別途何かで塞ぐよう対策検討。
撮影したフラット画像です。

ASIFitsViewでのフラット画像Jpeg画像
フラット画像の等光度図。対数スケール

等光度図ではヒストグラムは対数スケールで光量の少ない左側も含めている状態です。対数スケールをやめると以下の感じです。

通常値レベル表示の等光度状態。表示は右の2バー範囲

フラット光度に偏りがある状態です。フラットパネルの関係かも知れない(少し切り抜きが小さい)ので、次回は修正して実施予定です。しかし、光源の偏りとも思えないのではあります。スケアリングかもしれませんし、フィルター装着忘れ(片側に隙間ができる)で光が入ってしまたのかも知れません。

3.撮影画像
 星図アプリCartes du Cielから適宜選択して撮影しています。
Camera:ASI294MC Pro、冷却-20℃、Gain120、Offset30、フィルター無し
マウント&ガイド:EM-200+Althiba4、PHD2、Kowa100mm+QHY5LII、露出1秒はノーガイド
ステライメージ9でコンポジットまで行っています。Jpeg出力はASIFitsViewからです。
全て、ダーク補正、フラット補正(今回の撮影から)しています。尚、RASA8での撮影画像は反射鏡からのプライマリ焦点での撮影なので、鏡像になっております。特に加工せずそのままの形で提示しています。
1)M42
 こちらは1回の露出1秒で100枚撮影してコンポジットしています。中央部が明るいので1秒の露出として単純加算コンポジットでFITSファイル生成しJpeg化を追加しています。

露出1秒、100枚加算平均コンポジット
露出1秒、100枚加算コンポジット、32ビット整数FITSから

2)NGC1893(オタマジャクシ星雲)

露出20秒、50枚コンポジット

3)馬頭星雲

露出15秒、50枚コンポジット

輝星でのゴーストが見えますが、フィルターを入れていないのでRASA8の保護ガラスかASI294MC Proでの保護ガラスの関係か、両者での複合での発生かも知れません。

3)M78

露出20秒、50枚コンポジット

4)Christmas Tree Cluster

露出20秒、コンポジット50枚

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