QHY600Mでのナローバンド撮影時のムラ

 何となくQHY600Mに起因しているムラではないのかと思うのですが、メーカー側はクロマフィルターは裏表間違えると似たような現象が報告されているとかの回答でした。しかし、今回の取付けは実は既に裏返しして実施しており、元の側のフラット画像は光漏れが有ることが分かっており、本来から撮影には使えないのではと考え、裏返しして使用している状況。実際間違えて装着しているのであれば、光漏れを回避出来る対応が必要です。QHYCFW3-XLはどうも改善が行われているようで、最新のXLサイズではマスクを付けて固定の方法です。若しかしたら光漏れが直るのかも?

どのように対応するか未だ未定ですが、現状で各種(平均ターゲットのADU変えて)作成して見て状態がどのように変わるか調べてみました。マスクが入手でき、裏返しして正常になれば意味無いのですがトライしてみました。

全て標準ストレッチしてあります。
上段左から:Hα撮影1枚Fits画像、ADU5%フラット、ADU60%フラット、ADU95%フラット
中断左から:フラット無しInteg、5%Flat補正Integ、60%Flat補正Integ、95%Flat補正Integ
下段は全て中段に対応する画像にABEを行ったもの。

雰囲気としては、ADU95%のフラットにABE(背景補正)したものが何となくまともに見えます。しかし、まだムラの感じは取り切れていないように思えます。
開始前は元画像のADU値は小さいので、ADU5%とかが良いと思ったのですが、全く逆の結果です。若しかしたら全体平均からの差が小さい(相対比が小さい。フラットが割り算として相対的に割る値が小さくなる?)方がムラ模様には良いのかも知れません。勝手な憶測です。
こんなムラ模様が出てないHα 3nmの画像と比較すればどの程度のADUがフラット画像として使えるか分かるのですが、現状自分としては3nmがこのフィルターだけですので、今は比較しておりません。
近々2.8nmのフィルター(36mm)が届くのでQHY268Mで使用して比較してみたいと思います。同じようなムラが別の形でQHY268Mにて出ると出来ないのですが。ナロ-バンド撮影は本当に厄介です。程ほど帯域で良いのかも知れません。

2024/10/26 追記
 Milvus135+QHY268M(IDASのHα UHS)でのHαと比べると(露出時間の差有り)、この写りはどれも期待できるレベルでは無いなと感じます。

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