QHY5III678M ゲイン&オフセット その2

 未だ、本件調べております。いつも迷うところです。
現在QHY5III678Mでの主たる対象としているのがNIR域でのSgrA*近傍で、DSOと言った対象とも異なり、明るい天体&淡い天体同時対象と言ったダイナミックレンジが必要なものでもない点です。DSOと言うよりPlanetraryに近いのでしょうか?
正直淡い(又は暗い)天体だけが対象と見た方が良いのかもしれません。明るい対象は飽和してても構わない。
こう言ったレベルで考えると、なるべくゲインを上げてオフセットを調整するような感じであるのかもしれません。ノイズが気になりますので、長時間露出は考慮しておりません。

ゲイン100以上でのBiasレベルでのオフセット対応の輝度を調べてみました。

BiasレベルでのGain&Offset輝度分布

ゲインを過度に上げてもと思います(Sensor Analysisから150まで)ので、120までで考慮します。
先ずは、(ゲイン100、オフセット75)、(ゲイン110、オフセット105)、(ゲイン120、オフセット155)の組合せにて再度銀河中心辺り(SgrA*近傍でなく)等を試験撮影して様子を見てみる事と致します。余り相違は無くどれでもかもしれません。

2023/7/24追記
DSO系を撮影されている例を見ると結構ゲインを上げておられるよう。300や500、600とか。
あまりSensor Analysisの150に拘らないで、もっと上げた(指定できる範囲で)場合もトライするのも良いのかも知れない。その時のオフセットはどうしたものか?同じようにBiasレベルで調べるのか?

Gain130以上で同様に調べてみました。

実際にはGain240まで取得しておりますが、180以上ではオフセット1020(最大は1023ですが)でも最小輝度は0となり有効なオフセット値が見つからないので、提示しておりません。尚、実DRは当初の表では「4096-最大」で示しておりましたが、間違っているように感じますので此方は「4096-最小」にて計算(最小0は”ー”表示)しております。
上記から
1)ゲイン100、オフセット75
2)ゲイン110、オフセット105
3)ゲイン120、オフセット155
4)ゲイン130、オフセット240
5)ゲイン140、オフセット325
6)ゲイン150、オフセット430
7)ゲイン160、オフセット620
8)ゲイン170、オフセット840
にて試験撮影をして様子を見てみようと思います。実DRは3868-4050なので程々の階調になるのではと思います。但し最大明度で潰れはある(最大輝度はゲイン130以上飽和している)と思います。

2023/7/27 追記
上記、Bias基準で考慮したオフセットでは実際撮影(ピント調整時6秒から10秒)ではあまり良くな状況でした。
元々IR850フィルターを使っているのもある感じもしますが、全体的に明度が高く対象を識別し難いかんでした。SharpCapwo使い実露出(10秒とか)で画面状況&ヒストグラフ状況を見て調整したいと思います。

2023/7/28 追記
フォーカス調整は通常であれば、N.I.N.A.のオートフォーカス機能を使用しているのですが、パワーメイト2xを使用した状況(F16になるが)で、NIR域限定とすると画像が薄くノイズが多くオートフォーカスが失敗しやすい状況でした。そこでフォーカス調整はバーティノフマスクマスクを使用する方向と致しました。ただ、通常の不透明のマスクではなく、明るく見える透明のバーティノフマスク(William Optics製)を使う予定です。

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