QHY5III678M NIR撮影準備(オートフォーカス)

近赤外

 富士ヶ嶺に来て QHY5III678MでのNIR撮影の為の準備をおこなっております。
今回は、画角が狭いので特段RS-200RCのフラットナーは付けずに(元々バックフォーカスを合わせるのも大変なのもあります)、先ずはRS-200RCの直焦点で撮る予定です。
使っていないOAGがあるので、今回はガイドカメラ(ASI220M Mini)はこれに付けて撮影予定です。

QHY5III678MとASI220M Mini の取付け

QHY5III678Mの前面保護ガラスは 付属のIR850に入替えて取付けております。ガイドカメラ側でも焦点が合うようにするためOAGカメラ側にアダプターを入れております。
又、フラットナーを取るとRS-200RC接眼部に90mm環を追加しないと合焦しないのですが、90mm環の代わりにOAGの前に68mm環を入れております。別に2インチ延長筒(CA-35所有)でも良いのですが今回は68mm環を使いました。
この構成で先ず、QHY5III678Mでのオートフォーカスを実施しました。色々とトラブルに見舞われました。
初回はN.I.N.A.の撮影画面を目視で大体フォーカスを合わせた後オートフォーカスを実施。
QHY5III678Mのゲイン、オフセットはDSOデフォルト値(QHYCCDのASCOMドライバーを指定し、オプション設定からASCOMでの設定画面よりDSOを指定して得ました)を指定したのですが、オートフォーカスは失敗続きでした。
ある程度オートフォーカスが進むようになったのは、N.I.N.A.撮像画面で露出時間5秒でゲインを変えて(オフセットは機材画面でのカメラのDefaultで変更)、撮影画像で星像が良くわかるような感じに手動調整してからオートフォーカスをすると良い案配でした。只、完全に良くなったわけではなく、合焦の内側が綺麗なカーブに乗ってこない状態で終了(カーブ曲線図は保存無しの為未取得)。他にもパラメータを修正しました。NIR状態なので普通の撮影条件では上手く行かないように感じます。

 今回の件で、NIRでのオートフォーカスに関して先ずは纏めると。
1)カメラゲイン、オフセットは撮影画像を見ながら、手動で調整。尚、露出時間はオートフォーカスの時と同じが良い。この時に3)項を考えて露出時間、ゲインを調整するのが良いのかもしれない。
2)QHY5III678Mはピクセルサイズが小さいからか、移動量が大きいと初回移動時直ぐHFRが飽和的になり計測エラー(GS-200RCだとドーナッツ画面)になるので、小さくする。今回は25。要は、初回移動での撮影でエラーとならない位が良いと思われる。これは予想外でした。ASI2400MC Proは5.94ミクロン、QHY5III678Mは2ミクロン、3倍近い差があります。ピクセルサイズが関係するかは分かりません、又はフラットナーが無いからかも知れません。
3)NIRの為、IR850フィルターを付けているので通常よりも露出を長め(10秒)にした。しかし、いつもの5,6秒でゲインを上げた方が良いのかもしれない(長露出はガイド精度が関係)。

もう少し調査をして見ようかと思います。

主カメラ(QHY5III678M)で焦点を合わせた後、ガイドカメラ側(ASI220M Mini)で焦点を合わせるのですが、この際もN.I.N.A.で撮影カメラを変更して対応しました。但し、オートフォーカスは出来ないので、撮影画像の目視で進めました(画面のHFRの値を表示できたと思いましたが、この時は失念)。この撮影の際、撮影画像で一部星像に滲みが出ている状態。オフアキ側がそれ程周辺ではなくプリズムを入れているのですが、???です。全星像でなく一部。もう少し調査が必要な感じです。撮影画像を保存していなく今は調べられない。。
OAGでのガイドが上手く行かないようであれば、以前のガイド鏡でのガイドで対応する予定です。

 別件ですが、リリース版のPHD2(2.6.11)だとZWOカメラ指定でASI220M Miniを認識できません。ZWOのASCOMを指定すると認識できます。又、PHD2の開発版(2.6.11dev6)だとZWOカメラ指定でも認識されます。私は当面この開発版を使う事としました。

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