(高)精度ガイド(その3)、PECで実撮影

機材

 高精度ガイドと言っても、結局のところ各種現象、分解能、シンチレーション(シーイング)や赤道儀自体の精度などがあり、その制約の中で過剰に精度を追うのでなく、制約の範囲内で大きくはみ出ない程度の精度で考慮すれば良いのではとの意識になりました。
富士ヶ嶺での撮影を考えるとやはりシーイング面での揺らぎ(想定3秒角)を吸収するレベルで撮影ガイド精度を決め、常にそれが得られる方式で対応すると言った方向で進める事にしました。
高精度ガイドではなく、条件内での定常的な精度を保てるガイド撮影と言った方向です。

 その結果として、TitanTCSのPEC利用としてガイド露出時間1.5秒と言った値を基本として当面(再度変わるかもとして)進める事とします。

10/20,21は月夜ですが、晴れる予報でしたので、Hα(ナローバンドで月の影響を抑えるため)での実撮影を行いました。
対象:馬頭星雲近傍
カメラ:QHY268M、冷却‐15℃、HignGainMode;Gain56, Offset10、IDAS Hαフィルター
露出:60枚x30秒

ガイド状況(PHD2ログ)

赤経
赤緯

赤経では周期的な波がありますが、この時の状態的には±2秒角(振幅で4秒角)内で気になるレベルですが、RMS的には1秒角程度。当面これで進める方向としますが、場合によっては露出時間を変えたり再学習で考えたいと思います。

撮影画像:馬頭星雲近傍Hα

星像が大きめで合焦のミスかも知れませんので、対象は違うかもしれませんが、Lフィルターで再度撮影を予定してます。

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