ABEは自動で背景モデルを生成してそれに基づいて補正するような仕掛けですね。
色々とネットで調べてみると最初の肝はFunction Degreeではないかと思います。
1)Function Degree
背景モデルを作る際の関数の次数ですね。
1を指定すると線形関数的。画面ですので傾いた平面を画像の状態にて生成していると思います。この傾いた平面のイメージから線形なグラデーションの補正になります。画像が一定方向で明暗があるような時の補正に向いていますね。多くはこの傾向が出る光害でのカブリの補正的に適用する感じと思います。
2を指定すると、2次関数的なモデルを生成する感じと思います。2次関数的なので何処かを起点とした放物面、楕円面、双曲面のようなモデルを生成して平面に投射した形で補正量を算出する感じでしょうか。これに適した補正は周辺減光でのパターンで対応出来るようです。
尚、画面内に中心があるとある程度リング状構造の明暗が残る感じです。中心に対象があるとその辺りが2次の中心系になり易いので対象を中心にリング状構造が見えるのもこの関係ではと思います。
ABEのこの次数のDefaultは4になっていますが、4次関数的な視覚的な特徴は分かりませんが、少なくとも山が基本3つできる関数なので3ヶ所(画面内外含め)に模様の中心があるような形で補正と思います。画面を細かく補正するとかでしょうか。また、中心に対象があるとその明るさにもよりますが、一山は其れ近傍となり易いと思われ2次と同じようなリング構造が現れやすいと思います。
ネットで調べてみると、リング構造の補正の為、次にDBEにて補正する事が紹介されています。
ここまで調べて、Defaultの4次の理由は何なのでしょうね?4次ではリニアなグレデーションは補正されないのではと思いますが、補正されるような背景モデルが生成されれば問題無いだけですが。ただ2方向以上からの光害を補正すると言う観点であれば、意味が有ります。この様な1方向に留まらない複雑な光害を考慮でしょうか?
又、周辺減光は其れなりに補正されると感じます。しかし、周辺減光系は本来フラット補正で完了しますので、それ以外だとするとなんでしょう?Integration画像上で見られる偏りの補正?
1次で示した2方向以上の光害の補正を考慮すると、1次、2次、だけでなく4次の補正をするのも有効なのかも知れません。ただ明らかな複数グラデーションの時かと思います。また周辺減光はフラット補正でとして2次を止めて1次と4次とかで行うも良案かも知れません。
2)Box size
背景分析の為のPixelサイズでBox Separationで間隔を指定。大きい値では全体的な傾向を探るような時に良く、1次の時は大きめが良いのかと思います。小さい値は局所的な変化に良いようですが、1次のようなグラデーション系には適さないようです。尚、Boxがどのように画像で捉えているかは ”Draw sample bixes”のチェックを入れると分かります。
今はネットで調べた時の情報の辺りを使用していますが、実際は画像の大きさ( A x B )のピクセルからもう少し考慮した方が良いのではと感じます。要はパラメータを試行した方が良いのだろうと思います(未実施ですが)。その折は、3)項も分からないといけないかも知れません。
3)Global rejection. Local rejection
未だ良く分かっていません。
4)Downsampling factor
バックグランドモデルイメージ生成の縮小サイズ見たいですが、良く分かっていません。
5)Correction、Normalize
これは補正法ですね。減算をとるか、除算とするか。
1次のようなグラデーションでは減算、2次のような周辺減光では除算と思います。
Normalizeは正規化ですが、チェックを付けると画像の初期メジアン(算出値は不明)を使い補正画像生成時、減算なら加算、除算なら乗算するようです。補正後の画像の色バランスが元通りになる傾向との事。チェック無しだと、背景モデルが正確であれば、ニュートラル背景になる傾向との事。ツールチップからです。
左上の元画像を元に、1次指定で、中:Normalize チェックあり、右:Normalize チェックなし。
上記は16bitですが、24Bitで表示すると。
雰囲気16bitの方が違いが分かる感じがします。現在は1次はNormalizeOn, 次に行う2次ではOffを指定していますが、良いのかどうかはどうせしょうか。
現状の調査はネット検索ばかりで、本来はマニュアルも見てかと思いますが、私には見つからないので。どこに有るのやら?調べ足らないのでしょうね。
これは自分で理解しようとして纏めている面が有りますので、その点留意して参照願います。
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