CMOSカメラのデフォルトゲイン&オフセット

CMOSカメラ

 N.I.N.A.でメーカーネイティブドライバーを使いCMOSカメラを接続して表示される「設定」でのDefault Gain&Offsetの情報、最初は当該CMOSカメラのデフォルト値が表示されていると思っておりました。しかし、CMOSカメラを入替えても、その表示されているDefault値は変化していないことに気が付きました。

本画面下部、「設定」にデフォルト表示あり

ここのデフォルトは、カメラのデフォルトと言うより撮影時のプリセットに近いような使い方になっているように思われます。カメラデフォルトと意識していたのですが、おかしな値(ゲインでカメラ上限値(54)に対し、別に値(140))で表示されているので気が付いた次第です。

 それで、各CMOSカメラのデフォルトのゲインとオフセットを調べてみました。

(1) ZWO
GoogleでGain、OffsetのDefaultを調べても出てきませんでした。寧ろ、ASI Studioの利用を勧めています。
https://bbs.astronomy-imaging-camera.com/d/12825-asi2400mc-best-gain-and-offset-values-doubt-about-my-masterdark-image
但し、ASCOMドライバを使用するとASCOMドライバでの設定画面にてPreset(Advancedをチェック)にて 表示される情報からそれかも知れないと分かります。

ZWO ASCOMドライバ設定

(2)QHY
 個別にデフォルト値が載っているページも有ったようですが、私は見つからなかった。
https://www.cloudynights.com/topic/676648-qhy163c-recommended-gainoffset/
N.I.N.A.ではZWO同様にASCOMドライバ経由で見られます

QHY ASCOMドライバ設定

(3)PlayerOne
 此方はそれ程調べてはいませんが、ZWOやQHYCCDと同様でネイティブドライバでは見つからず、ASCOMドライバ設定で見られます。

PlayerOne ASCOMドライバ設定


 結果、N.I.N.A.にてDefault値を使いたい場合は、先にASCOMドライバ設定にて対象種別等を決めて調べてみて、後からネイティブドライバーで接続し、「設定」のデフォルトで当該調べた値を設定という事になります。
尚、このデフォルト情報は実際撮影でのシーケンス設定でカメラのゲイン、オフセット指定をしない場合の値として使われています。従って、この「設定」でゲイン、オフセットを入力しても実際の撮影シーケンスでは別の値を入力できます。空きにしている場合にこのデフォルト(プリセット)が使われています。

2023/4/10 N.I.N.A.画面の拡大画像リンク追加

2024/7/19 オフセット値が小さい場合の注意
 これはナローバンド撮影時に使用していたCMOSカメラの関係かも知れませんが、オフセット値が小さい値(使用していた値:15)の場合、ダークフレームのムラが出る場合があります。その点も調べるか留意して指定する方が安全です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました