今回施行した内容を残しておきます。
実施したこと
1)IC405で撮影:Hα:60枚x30秒
S2:60枚x30秒
2)フラットを通常Hα、S2での撮影と、LフラットをHα、S2に置き換えたフラット作成
3)2種類のフラットでのIntegration
4)MasterライトフレームにABE1次、ABE2次、DBEを実施する。
これは1次で線形グラデーション(光害など)を補正。この時はSubtractionを指定。Normalize設定は不要かも知れません。色バランス維持の為ともありますので。(参考:(Normalization in ABE basically means don’t change the overall color cast of the image. Removing the color cast is exactly what we want to do when using Degree 0 so Normalization is turned off.) )
2次ではケラレ、周辺減光系を補正する形です。この場合はDivisionを指定。2次での補正のマスクを見ると円形に近いマスクになるので、この後DBEでリング構造の除去を行うような流れです。
現在設定しているパラメータは下記の通りです。単なる参考ですのでご注意願います。
ここを参考にして設定しています。こちらも有益情報です。
なお処理の方法が少し違うだけで、本質的な事(センサー面のムラを補正する)は解決していません。
以下、Hα画像の処理です。画像はストレッチした画像を表示しています。
上段から左→右で
HαFitsファイル、Hαフラット画像、Hαフラット補正でのHα Integ、Lフラット画像、Lフラット画像でのHα Integ
下段は左ブロックHαフラット(上ABE1次処理、下ABE2次処理、右大きな像:DBE処理)
右ブロックLフラット(上ABE1次処理、下ABE2次処理、右大きな像:DBE処理)
この結果からとしては、やはりHαのフラット補正はムラを強く残す感じがします。
Lフラットを用いる(周辺減光のみ補正の考え)とフラット画像にムラが無いので正常な雰囲気がします。しかし、Hαフラットで分かるようにセンサー自体にムラがあるので、撮影した画像には薄くムラが有るだろう(実際Hα、S2の同じあたりに減光している中央部ムラが分かります)とは思います。それを除去出来るのが本来のやり方なのですが、未だに上手くゆかないです。
同様のS2の画像を同じように載せます
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