CP+2025に行って(SDP65SSが気になる)

 今年もCP+に行ってきました。毎度聴こえがダメなので見るがメインです。ビクセンさんの新しいドライブも興味が有りましたが、色々と尋ねておられる方が居て(当然ですね)そっと見ただけです。
サイトロンブースでのSam氏の講演は当初はあまり興味が無かった*1のですが、見てしまいました。
感想はイヤー良く原理面まで調べ理解して活動されておられるので「凄い」の一言ですね。
自分はもう所有太陽望遠鏡(Lunt100mm)も稼働出来ない(エタロンフィルターがダメになったよう)ので再度の活躍も無いと思います。
*1:以前は地球から一番近い恒星表面のダイナミックな動きが観察出来るとして導入したので
   すが、数度見るとその後が無く非稼働へ。その結果としてブロッキングフィルターは劣化
   (交換はしました)。大事なエタロンフィルターも同様に劣化使えない状態となったため。
講演はあぷらなーと氏の講演も有りましたが、都合がありそこそこで退場しました。

 帰ってから、SDP65SSに再度興味が湧きました。よくよく製品案内を見ると「写真撮影に特化した鏡筒」となっていました。これぞ求めていた方向性の鏡筒ですね。一応見ては来たのですが、事前情報確認しないで行ったので簡単に見ていました。
ここで自分としては少し残念な状況なのですね。実はWilliamOptics社のCat71 WIFDを調べるのも目的で導入してしまったのですね。同じようなコンセプトで同程度の口径(65mmと71mmですが)です。
元々両者とも自分の意識している構成と同程度なのですが、Cat71よりSDP65SSの方が自分の考えるスタンスに近いですね。
Cat71 WIFD:光学構成がペッツバール方式でバックフォーカスに柔軟性があり、55mmが最適。
SDP65SS:ペッツバール方式でないと思われ(明記無し、でも似ている)最適バックフォーカスは無いかも。
これ何を言わんとしているかと云うと、ペッツバール方式の最適値が55mmと言う事は温度変化での焦点移動した場合どうなるのか55mmか移動か?(この辺りについての情報は見つからないだけです)。若しかしたら温度変化でも柔軟性で合焦し直しても像が著しく劣化することは無いかもしれません。
WIFDで調べたい点は接眼体側の来るレンズが鏡筒内の可動部と一緒に移動するか固定か等見てみたい点です。固定だと、55mmは動かさない方が良くなります。
自分の考えとしては、一度通常フォーカスで合焦した後は、ドロチューブ相当を固定し後の移動はESATTOとかで温度移動に対応しようとの考えがあるからです。普通はドロチューブ相当を再移動ですからこの点で最適バックフォーカスが無い方が都合が良いと見ているからです。
SDP65SSは最適位置はなく(レンズ全体が移動しているよう)、温度変化でも合焦の位置で性能をほぼ実現するとしたら劣化はないと見え、自分の想定方式を採れるかもと考えています。SDP65SSでの最適バックフォーカスについて尋ねてみたいと思います。

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2025/3/2 追記
 CP+2025に再度行き、ビクセンの方にお話し伺いました。規定のバックフォーカスは無く、通常の望遠鏡の焦点合わせでOKとの事。想定通りでした。VSD級では無いとしても星像も良く、四隅まで周辺光量が減衰していないので優秀な望遠鏡と感じます。気づいていたらCat71でなく此方を導入していたと感じます。
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 ただ分かってもCat71があるので、導入は薄いなあと意識しています。自分としては国内製品で考えたい所ですが。

2025/3/2 追記
 バックフォーカスの件ですが、最近バックフォーカス55mm(タカハシだと56.2mm)は少し短いのかもと考えています。何故か、撮影を考えると以下の機材が入ります
1)Tiltプレート:15~20mm前後、但しカメラ側に有る場合もあり、0mm
2)ローテーター:10~15mm
3)フィルターホイール(フィルターホルダかも):20mm前後
4)CMOSカメラ:12.5~17.5mm
5) ネジ規格の変換など、2mmx1~2枚
此れだけ見ても:59.5~76.5mm(Tiltなしなら;44.5~56.5mm)。
TiltプレートがCMOSカメラで行うのであれば許容範囲ですので、自宅や遠征で撮影するユーザーではその場で色々と調整出来ますから全く困らないと思います。しかし、リモートで撮影を行いたいとなると、色々と自動化しないと思うように行かないのですね。一旦設定したらズレてきてもそのままなので、出来れば調整できるようにしたくなります。現状Tiltは一旦設定すれば大丈夫だろうとして撮影しています。
ローテーターはドロチューブ端に有ったするのが多いですが、手動が前提です。リモート対応では不可なので自動化の必要性が出てきます。ただし、撮影後の画像でローテーション調整も有りますので完全必要と言う点ではないです。撮影時の拘りなのかも知れません。
 ほとんどの方(メーカーから見たらメインターゲット層)は支障ないので、このままとは思います。
私は現在はTiltも出来れば自動化したく、WandererAstro社のETA(Electronic Tilt Adjuster):未発売に関心があります。
まあリモート撮影の困った側面です。
 若しかしたら、ミラーレスカメラの様に伸びるのではなく、短くなるかも知れませんね。多分バックフォーカスが短い方が光学設計に自由度が出て来るのであろうから。
そうなるとあの長いドロチューブは無くなるのでしょう。CMOSカメラの前部が面白い事になるかも(QHYCCD社のminiCam8か?)。少し前のフィルター内蔵CMOSカメラの進化型登場かも。
こんな考えるとどのメーカーが最初になるのでしょうかね?

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