前回エントリでナローバンドでの撮影で背景にムラがあるような画像となったので、調べた内容を書きました。その過程で若しかしたらCMOSカメラの出力が画面位置でムラが有るのかもしれないと考え、その除去はどうしたら良いかを考えオフセットを大きくすれば若しかしたら差が小さくなるのではと考えました。
ダークフレームをオフセットを変えて撮影して以下の形で調査しました。バイアスフレームではやっていないので不明です。
1)先ずはホットピクセルがあるので、ステライメージ9でホットピクセルの除去を実施。
2)除去した画像を16Bit整数でのFITSファイル出力。
3)出力ファイルを「マカリソフト」で読み込み、コントア10段実行。(ステライメージでも良かったかも)
4)当該画像を表示してムラの状態を見る。
この手順をHigh gain mode(NB撮影で使用)、‐5℃、露出30秒、Gain56, オフセット15(初期),20, 25, 30, 35で行い、最後のムラの状態画像(画像は25まで)は下記になります。
a)Gain56、Offset 15(現在使用値)
b)Gain56、Offset20
c)Gain56、Offset25
今までは Gain56, Offset15で処理をしていましたので、ダークフレームはa)のようなムラが有るようなフレームで補正されていたことになります。傾向的には前回のナローバンド撮影時の背景ムラに似たようなムラと見えるので(従って、ライトフレームでのダークフレーム減算でムラがでる)、これが背景ムラの要因ではと意識しております。
次回撮影時は、同一対象でOffset15,20,25を撮影して比較して最終的なオフセットを採用したいと思います。
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