天体撮影画像の処理

ステライメージ9

 以前と違い最近はリモートにてN.I.N.A.で撮影した画像をもう少しまともに処理しようかと進めています。
処理ソフトはステライメージ9とPixInsightを所有していますが、PixInsightはUIの関係で未だ使用しておらず、専らステライメージ9で処理(単純にコンポジットまで)しています。
そのステライメージ9でのコンポジット処理でも、メインは自動処理モードを使うのですが、前処理の階調調整での「レベル調整」と「オートストレッチを使う」がよく分からず(とくにオートストレッチ)今まではチェックを入れないでコンポジット処理していました。見た目の処理だろうと認識していますが、現時点コンポジットFITSファイルを作成した後は、ASIFitsViewの内部処理での見え方で良しとしていますので、使用していないと言った所です。雰囲気今の時点では、自分で画像処理するよりASIFitsViewでの見え方の方が良いので仕方ありません。ZWO社でほぼ確立した処理ロジックで行われていると思いますが、ステライメージ9での階調調整での自動階調調整(まあ、基準値設定なのですが)よりいい感じに思えます。

 そこでステライメージ9をもう少し知るため、自動処理モードのチェック指定でどう変わるかを調べてみる事にしました。概ねステライメージ9処理結果とASIFitsViewでの見え方でどう違うかですが。
前処理部の階調調整のチェックにて以下の4点で調べてみました。尚、処理は1画像ファイルを対象に意味ないですがコンポジットまで処理し、出力は16Bit 整数にて出力しています。
a)色調整のみチェック
b)レベル調整チェック追加
c)レベル調整なしで色調整でオートストレッチにもチェック
d)レベル調整、色調整、オートストレッチ全てチェック

ステライメージ9での画像の表示では以下になりました。
左上がa)、右上がb)、左下がc)、右下がd)に該当します。

a)からd)を4つを並べてステライメージ9で見た様子

これら4つのファイルをASIFitsViewで表示すると

a)色調整のみチェック 出力ファイルのASIFitsViewでの表示
b)レベル調整チェック追加
c)レベル調整なしで色調整でオートストレッチにもチェック
d)レベル調整、色調整、オートストレッチ全てチェック

ステライメージではレベル調整時の違いがハッキリしていますが、ASIFitsViewでは一見では同じように見えます。見比べると違っていますが。
実際ASIFitsViewの4画像をヒストグラムレベルで見てみますと

ASIFitsView4画像のヒストグラム状況

大きな違いではないですが、表示選択範囲や最小、最大、平均が違っています。これはステライメージで生成した上記4種ファイル(Fitsファイル)のデータ部が処理で調整されている状態と考えています。見え方を補正修正するためFitsファイルデータ中身を調整していると言えると思います。
今の操作法では、元ファイル内容の変更なしで「単にコンポジット(但し、ダーク補正、フラット補正、ホット/クールピクセル除去は考慮)」しているコンポジットファイルではない、ようだと感じました。単にコンポジット処理もあるとは思いますが、現時点こうやれば良いと分かっていません。

若しかしたら調整に該当する「階調調整」を全てチェックしないのかも知れません。これだと、ダーク補正、フラット補正とホット/クールピクセル除去だけ+ガイド状態の前処理に思えます。又は、通常詳細処理でのバッチコンポジットでは、位置合わせ位なので「単にコンポジット」が出来るように思います。

そこでこの自動処理と元ファイル状況を見てみました。しかし、考えてみれば自動処理はカラー現像を実施しているので、元ファイルと同じようにはならないですね。ベイヤー配列を元にRGBに分割されているようです。でも調べてみました。結果、画像の違いとしては以下の通り(ステライメージ9内で表示)ですね。

左が元ファイル。右は自動処理で現像したもの(ダーク&フラット補正なし。ホットクールピクセル除去あり。

2024/4/3 上記画像キャプション誤り
左が自動処理で現像したもの(ダーク&フラット補正無し。ホットクールピクセル除去有り)
右が元ファイルです。この画像は階調のレベル調整はしておりません。
現像した方が暗い感じですが、これは階調レベル調整していないからで、レベル調整すると明瞭になります。(追記ここまで)

これらのFITSヘッダ内容と違いは以下の通りです。赤い部分が異なる点です。


上記結果ですが取り合えずとして、コンポジットとしてもあまり元データ内容を修正したくないといった意味で、自動処理として「階調調整」は指定しない方向で進めて見るのもありと思います。カラーCMOSカメラで撮影した画像は、カラー現像しないとカラーにならないからですね。但し、ASIFitsViewでの表示&Jpeg出力を前提とすれが、ASIFitsViewはカラー現像前のFitsファイルでカラー画像になりますから、敢えてカラー現像は不要ではあります。
やはりバッチ系処理だと現像しないでもコンポジット出来る(極力元ファイルに近いコンポジットファイル)のでこの方が良いのだろうか???

この辺りは解決してるのだろうな。古い画像とコンポジットとか有りますから、私が知らないだけと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました