まだステライメージ9にて処理を調べたりしています。今回は以下の事をやってみました。
1. 撮影した画像をコンポジットパネルではなく、詳細編集モードのバッチメニューを使い、
共通ダークフラット補正を各画像ファイルに行い、更にホットクールピクセル除去、
その後コンポジットです。
作成されるFitsファイルは当然モノクロ(ベイヤー配列)です。これが希望していたFitsファイルになるのですが、厄介な感じです。
コンポジットしたFitsをASIFitsViewで見ると何かわからない残念な状態です。
このファイルをステライメージ9で開き、RGB現像し更に各指定にて階調自動調整しオートストレッチしてみた状態が以下です。
この画像は、左上は元のモノクロ(ベイヤー配列)ファイルを開いた状態。上段中はこれをRGB現像したファイル、右上は階調調整(ヒストグラム)+オートストレッチです。下段は、左は階調調整(標準偏差)+オートストレッチ、右は階調調整(割合)+オートストレッチです。やはり単純にモノクロ(ベイヤー配列)をコンポジットするより、RGB現像後のコンポジットの方が良いのかも知れません。これだとコンポジットパネルでの処理の方が処理がよいので、結局はこのコンポジットパネル利用で進めるのが正解なのでしょう。
2.コンポジットパネルを使いRGB現像でのコンポジットで調べてみることとします。只、コンポジットパネルでの階調調整のレベル調整がどの種類(ヒストグラム、標準偏差、割合)か明確でないのでどうなのでしょう?先ずはこれが分かるか調べてみます。オートストレッチはチェック(自動で決定)します。
1)レベル調整で種別(ヒストグラム、割合)を詳細モードで変更してコンポジットで変わるか
詳細モード画面で階調調整時の内容(ヒストグラム等)を変更しても特段な変化は無く、レベル調整でもの種別で実施しているか不明なので、特にレベル調整にチェックは入れない方が良いように思えます。
2)階調調整で、色調整のチェック有無ではどの程度変わるか
単純なコンポジットではレベル調整がされていなので、ステライメージ9での通常表示では何かわからない。この2ファイルに詳細モードでの階調調整(ヒストグラム指定)とオートストレッチを行うと。
このようにステライメージ9でもより分かりやすい形になってきます。この階調調整したファイルをASIFitsViewにて表示すると
となります。
ここでレベル調整+オートストレッチにチェックを付けたFitsと何もチェックを付けないでコンポジットし後処理で階調調整したFitsでステライメージ9での比較画像も見てみます。
この左の画像に対して再度の階調調整+オートストレッチを施すと
コンポジット時にレベル調整しても再度の階調調整+オートストレッチを行うと同等(幾らか輝度が低いか)レベルになっています。
3.ここまで調べて当面の考えとしてコンポジットパネルでは階調調整はNoCheckで行うように考えることにします。生成されたコンポジットFitsファイルは詳細モードにて階調調整とオートストレッチを行うように考えたいと思います。Jpeg出力は、未確認ですが、ASIFitsViewでもステライメージ9でも良いと思います。
2024/4/4 追記
単に見るためのものであれば、ASIFitsViewの方が何となく見栄えが良い感じがするので、ここに掲示する際のJpegファイルは、基本ASIFitsViewでの出力物が良いかなと感じています。結局はステライメージ9では、「コンポジットパネルでは階調調整はNoCheckで行う」までかなと。
そろそろPixInsightへ移行した方が良いのかもしれない。只、見栄えはPhotoShop(古いのしか持っていない)なのかも知れませんが。
2024/4/25 追記
PixInsightを使用してみて初期レベルでの自動処理にて、ステライメージ9を上回る結果なので今後の処理はPixInsghtで行う方向にしました。簡単な自動処理レベルで同じM8が以下のようになるようでは、もうステライメージ9を使用する意味は薄れてしまいました。下記は同じFITSファイルベースです。フィルター無しです。
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