FSQ-85EDPとレデューサーQB073xを使用したRGB撮影で輝星ゴーストが発生する事が分かりました。既存望遠鏡の焦点面を補正する補正レンズは接眼部に来るので、補正レンズ直後に干渉フィルターを入れる事で出やすいのでしょう。RGB撮影でのR,G,Bフィルターは干渉フィルターの一種と思いますので。推測ですが、フィルター面反射光(干渉フィルターは大きいのかも)の更なる補正レンズ後端面反射光発生で、輝度の高い輝星がある近辺ではゴースト発生が高くなるのだろうと感じます。元々、「フィルター併用時はゴーストが発生する可能性があります。」と言われていますからやはりですね。ただ今回のフィルターはAstronomik製ですので他のフィルターとの組み合わせでは分からないです。
自分の眼はあまり良いとは言えないく(乱視、近視、老眼あり)、撮影した画像をディスプレイで見てもを尾引くような星像になったりしているので、眼視はもうやらないレベルにしています。そこで私としては設計思想的に ”天体写真向け設計望遠鏡” が欲しくなります。
ここで言っている ”天体写真向け設計望遠鏡” は、直焦点面がフラット&各種収差が十分補正済み、フィルターが使われることを前提として、後端レンズは接眼部から離れて(後端からのフランジバックが長い)いるか、大きく拡散するような曲面になってゴーストが発生しにくい。と言ったような感じですね。これでもゴースト無しは難しいかも知れません。しかし、ソフト処理でゴーストも軽減又は削除出来るかも知れませんのであまり拘る必要は無いとかもしれませんが、私は初めから無いか目立たない方が良いですね。
その意味ではVSD100F3.8(撮影は良いが眼視はそれ程でもないとか)の改良版VSD90SSは、私の要求に沿っている感じがしましたので、此方を導入したのは正解だったと思っています。ここ最近に設計製品化されている天体望遠鏡ではこれに近いものが増えている感じがします。
VSD90SSでは今後レデューサーv0.71xも発売されると思いますが、接眼部装着でフランジバックも長くいないので同様のゴーストが現れる可能性があるので導入はしない考えでいます。より広い画角が必要なら、未発売ですがVSD70SSやサイトロンジャパン社の75mm屈折鏡(SR2-001)辺りが良いのかもしれません。ただモザイクでも広い画角は可能なので広角方向はこれになりそうです、寧ろDSOのクローズアップ系の長焦点が欲しいですね。
しかし、よく分かりませんがレンズ系設計は属人性の高いものなのでしょうか? VSD100F3.8、VSD90SS、SR2-001などは同一設計者さんのレンズ設計のようですが、不思議な感じがします。今ならAIを駆使し複数パターン、高速で最適化レンズ設計も可能なように感じます。
また、組み立ても高精度CNCマシンとかを駆使すればとも感じます。人の手が入り設計組み立ても分からないではないですが現状ではその技術の継承も厳しくなることも考慮し、AI&高精度機械化で対応する方向ではと感じます。国内メーカーでは色々な面で大変なのかも知れませんが、チャレンジしてほしいなと思います。今後中華製メーカーも多いので、この辺りで進めて行くのではないでしょうか。
ただ若しかしたら、レンズ設計というのは、数学者の突然の閃きで公式が浮かぶような、摩訶不思議な面があるのかも知れませんね。いろいろと人の名の付いた光学系がありますから。これだと現状の学習型AIでは難しいでしょうね。
VSD90SSはフルサイズ全面での状態が良いので今後はフルサイズOnlyとして使用をする方向です。またRASA8はそれ程不満は無いのですが、焦点距離的にVSD90SSと被る事(寧ろAPS-Cまでなので狭い)と今回の搭載時のトラブル発生、リモート撮影主体へ移行からRASA8は使用停止の方向とし、小口径ですがFL900mmのFOA-60Qを同時搭載し運用(少しでもDSOのクローズアップ)をして見ようかと考えております。FL1000~1200mm辺りの口径の大きな高性能機が欲しくなります、困ったものです。
長焦点系では画角は狭くなるので広角系よりは補正レンズでのゴーストが写る対象が減るので、接眼部でのフラットナーとかの補正レンズが有っても気にならないレベルかもしれませんね。GS-200RCで発生していたプレアデス星団では駄目かもしれませんが。
そう言った意味では長焦点系では接眼部後付けフラットナー有りの高性能機でも良いのでしょう。
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