Hocus Focusプラグインの状況をさらに調べる為に以下の点の再調査を行いました。
1)ZWO EAFのGS-200RCでの1Stepでの移動量(ミクロン)の調査
2)上記再設定移動量でのHocus Focusでのオートフォーカス実施と解析結果調査
まず初めに結果として、Hocus Focusのチルト情報や役に立ちますが、Toolの提供公開は暫く見合わせが良いと考えました。
1)ZWO EAFのGS-200RCでの1Stepでの移動量(ミクロン)の調査
一度フラットナーのBF調査時に1mm差分で測定していたのですが、やはり補正レンズ前の差分で調べるのが正当なので、やり直しをしました。
この際、ピント面が随分と後ろにズレ(元々GS-200RCのBFは長い)てしまい、90mm接続環を入れ替えないとピントが合わなってしまいました(長尺ダブテール装着なので入替えは厳しい)。
そこでフラットナーTSFLAT25G2の前部にM68 10mm環を挿み調べることに変更。しかし、この10mm環を入れると、前端のステップ200辺りがピント面なのでオートフォーカスのパラメーターを変更する必要が発生。
・当初のオートフォーカスのパラメーター
オートフォーカスステップサイズ:50 50Step毎に撮像HFR測定
オートフォーカス初期オフセットステップ:6 初期状態から移動する移動量。上記から6×50 移動
・変更したパラメーター
In側が0にならないように
オートフォーカスステップサイズ:30
オートフォーカス初期オフセットステップ:5
初期位置を200として開始
最終的には結果は得られたのですが、”オートフォーカスステップサイズ:30” は結構暴れます(上下変動が大きい)。今まで何回か試行しましたが、50辺りが素直な感じで捉えています。只、若しかしたら安定化時間(2秒)が少ないためかも知れません。
結果 GS-200RC(ラック&ピニオンもDefaultから変更)の移動量は、
1Stepでの移動量:3ミクロン/Step
の結果を得ました。しかし、10mmの接続環は長すぎと思っています。比較対象はなるべく近い方が良いのではと思いますので、1mm程度が良いのではないかと思います。当初パラメーターだと 最大前後で1mm程度(多きくなる場合もあります)の移動。
別面ですが、オートフォーカス機能でピント合わせをする対象はなるべく均等に星がバラついている均等な明るさエリア(多分天の川や散開星団など)が良いのでは思います。
2)上記再設定移動量でのHocus Focusでのオートフォーカス実施と解析結果調査
次はCMOSセンサーのチルトの関係を Hocus Focusで調べる段です。10mm環は除き フラットナー+チルト調整リング+ASI2400MC Proをしっかりと接続して開始です。
対象を散開星団にしたかったのでが、手ごろなのが見つからず 球状星団M5を狙って調査開始。
前出のオートフォーカスパラメーターは、50と6。結果は下記画面です。
このHocus Focusでのチルト解析情報は
あまり良いいう感じではないようです。この状態でM5を30秒撮影した画像が下記です。
この画像をASTAPでのチルト解析をしてみると、
これ、そんなに悪くない感じなんですね。均等という意味で。
尚、Hocus Focusの解析データを使ったスケアリング調整用Toolの結果は下記の感じです。
ASTAP解析情報から見るとそれ程の修正は必要ないような感じですが、Hocus Hocusの解析情報ベースのTool情報で変更が必要な感じです。しかし、今回は変更をしないでおります。
以上、こんな結果となりました。
Hocus Focus解析情報のビジュアル化は役に立ちますが、どの程度有効か多少疑問も出てきました。そのため、Toolの公開まではしない事と致しました。
もう少し試行などもして確かめたいと思います。
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