TSFLAT25G2(フラットナー)のバックフォーカス&スケアリング その1

GS-200RC

 GS-200RCではTSFLAT25G2をほぼそのままで大体バックフォーカスに近いので、そのまま使用しています。しかし、どうも全体のスケアリングとバックフォーカスが合っていないように思われるので少し真面目に調べてみようと思い立ちました。

TSFLAT25G2は以下の構成となっています。初期のTSFLAT2,5と比べてアダプターが付属しているのが良いです。

図1 TSFLAT25G2のデフォルトの組合せ

GS-200RCでの利用接続パターンは以下図2のように変更(M54が必要なので)しております。M68-M54変換は、別のTeleskop-express社のCAA(TS-Optics 360° Rotation & Thread Adapter – M63 to M68, M54 and 2″)の部分を利用しております。

図2 GS200RC撮影時の組合せ

概ねバックフォーカス(BF)は合っているのでこれで使用しております。但し、実際のカメラ接続ADPはスケアリング調整可能な実光路長は57.2mmのもの(K-ASTEC製)です。この57.2mmはフィルターでの増分を入れる為で、実際今回QuadBP他のフィルターを使用しております。ここでは元換算で56.2mmと表記しております。

今まではこれで撮影していたのですが、周辺画像が気になりバックフォーカスの調整にトライすることにしました。調整にはM68延長28mm部をM68の可変アダプター(baader planetarium社のM68アダプター:可変と固定二つで構成)に変更して調査しています。

図2の構成でM67(散開星団)を対象に通常時撮影、90度回転撮影した時の画像を調べてみました。
・通常時撮影画像

通常撮影画像(クリックで元画像)

・90度回転画像

90度回転撮影画像(クリックで元画像)

この2画像をASTAPでチルト解析してみます。
・通常撮影時のチルト状況

結構なチルト(1.86)になっているのが分かります。このチルトが接眼体なのかカメラ部なのかを判定するため90度回転画像でチルトを見てみます。

チルト程度は少し良くなっています(0.89)が、チルトの向きが90度反時計回り(カメラの回転方向)に移動しているので、やはりカメラ接続部でチルトしていると考えられます。

カメラ接続アダプターにはスケアリング調整が付いているので、これを使い調整をしてみる事としました。このスケアリング調整を行うに際し、上記のASTAPのツールもありますが、N.I.N.A.ではオートフォーカス調整をするプラグインにこのスケアリングの状況も表示してくれるプラグインHocus Focusがあり、これを使って調整を行うこととしました。

2023/4/19 追記
 本日気がついたのですが、今回のTSFLAT25G2と殆ど同等のフラットナーがシュミットさんでありますね。Sharpstarの2.5インチフラットナーです。屈折望遠鏡用ですが、焦点距離とバックフォーカスの対応がTSFLAT2,5と同じでした。実績情報は無いようですが、現時点価格的(在庫限定価格)に魅力な感じです。バックフォーカス調整が微妙で、カメラ側の接続がM69メスとのこと。TSFLAT25G2はM68です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました