N.I.N.A.のフラットウィザードでフラットフレームを撮影しフラット補正に使用していますが、自作フラットフレームを使用しフラットウィザードで「動的な輝度」を指定して取得しています。その際、画面にはフラットフレーム画像が表示されるのですが、画面で見た画像は明暗変化に疑問がありました。
そこで、実際撮影したフラットフレームの調査(ヒストグラムや等光曲線)をしてみました。
以下、取得フラットフレームをZWO ASIFitsViewで見たケース。マカリで見たケースです。
1.ZWO ASIFitsViewで見た場合
ここでは、ヒストグラム操作(オートとリセット)した場合の表示です。
1)フラットフレームを単に開いてヒストグラムを表示。オートで表示されています。
普通のフラットフレームの感じで四隅が減光して見えます。
2)このヒストグラムでリセットを指定した表示
何となく全体的に平坦な明度の感じに見えます。
オートにしておいた方がフラットフレームとしての感じとしては良いのではと思われます。
2.すばる画像処理ソフト マカリで調査した場合
ここでは、フラットフレームの等光曲線で調査した内容です。
1)フラットフレームを単に開いた画面(縮小しております)
レベル調整画面での情報を入れています。縦横縞は見え方の都合上で実際にはありません。
2)この画像で「コントア」(等光曲線)を10段階で指定してみます。
画面が全体的に明るいだけで、等光曲線は一見表示されていません。右下のレベル調整小画面で調整が必要になります。
3)レベル調整にて自動調整を行うと、
最小最大が調整され期待した等光曲線が表示されてきました。
実際にこれを保存して得られた等光曲線画像は以下になります。
中心がやや右下寄り偏心、概ね同心円と感じます。細かくみるとドーナッツ状の小リングが多数見えますが、CMOSカメラの保護ガラス表面の汚れか使用しているQuadBPフィルターの汚れかも知れません。
当初はフラットウィザードでのフラットフレームが気になっていたのですが、最終的に調査してこれで良いかなと考えています。但し、中心の偏心の理由が気になるところです。通常ライトフレームでスケアリングが気になる(横台形状)のでスケアリングが関係しているのかも知れません。
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