実は掲題の ε-180EDを少し検討してみました。元々 ε には興味があり、現在購入不可な ε-160ED が良いのですが ε-180ED でもと考えていました。当初は 光軸修正が時折必要であろうと諦めていました。
しかし、ドーム内で赤道儀固定搭載(入替無し)ではそれ程ズレる要因は無く、有っても数年に1回確認&調整程度ではとスターベース東京殿に質問してみました。結果はやはり搭載固定では殆どズレなく数年に1回程度でもよいよう。この情報を頂いた時になんと1本在庫有りとの追加情報を得てしまいました。
こんな時に魔法のような言葉、「1本即納」。この言葉が前のめりに動いてしまいました。
光軸修正面の懸念事項が余りなく、元々候補だった取り寄せ機材が即納となってしまう。これで購入へと一歩進んでしまいました(エイ、現金で即購入とまで。。)。ただ、時期的に5月クレジットでと思いとどまり、それで調査、検討する事に。又、追加質問で標準補正レンズのカメラ側後段レンズ径を伺いました。これは、口径が小さければ発散系で焦点面へ、大きければ収束系で焦点面へと見ていました。回答は径は53mm程度と大き目なので収束系。これは結構周辺減光やケラレの要因になりそうだと。
落ち着いてから以下の点で再検討。
1)フルサイズ撮影前提なので周辺減光が気になる。その辺りはどうか。
2)EAFにはフランジタイプのOptec社のEAF(TCF-LeoかHercules Focusing Rotator)を使いたい。
1)項は ε-180ED ユーザーが投稿しているHPやブログから結構周辺減光があり、フルサイズは厳しい面がありそうと判断。いつものFusion360での簡易評価(円錐切り、大変大雑把です)してみました。

単純円錐形での大雑把な評価では焦点面上56.2mmでのフルサイズ(焦点面44mm径)対応の開口径は59mm。補正レンズの後段径よりも大きな評価です。まあそんなものと見る程度です。ではAPS-Cサイズ(焦点面29mm径)ではと同じように見てみました。

此方は焦点面上56.2mmでは開口径46mmです。こんな一面からAPS-Cサイズの方が周辺減光は有利(若しかしたら殆ど無いかも)です。
同じようにエクステンダー(焦点距離770mm)でのフルサイズではどうか調べてみました。

此方は焦点面上56.2mmでは開口径54mmです。実際には口径の少し小さいレンズによる発散系なので、周辺減光は少な目ではないかと思います。
以上からε-180EDでのフルサイズ撮影はエクステンダーを使用して撮影が良いと判断しました。タカハシ殿の公式情報では周辺光量60%以上ですが、もっといい値と思います。
2)項は性能面より、価格と入替えに伴う光軸修正面の感じが懸念事項ですね。
ACF-Leo(合焦のみ) : $1,925(円換算¥274,00程(¥142/$)、消費税無し)
Heracules(回転装置付き):$2,770(円換算 ¥394,00程、消費税無し)
EAF系でこれほどだと躊躇してしまいます。また、接眼部を入れ替えるので光軸確認が必須で修正も考えないといけなく、追加機材も要ります。
フランジタイプならTOA-130で使用しているESATTO3.5LPもありますが、やはり接眼部を入れ替え用の専用アダプター製作の必要もあると思います。ただ、価格的にはZWOより高価ですが有利(大体18万程度)ではあります。尚、光軸修正面は同様です。
一時は購入へと進みましたが、上記にて更に熟慮(エクステンダーは良いとしてもEAFは厳しい)して購入は控えました。やはり Ultra-Cat130待ちとする方向です。何時リリースやらです。
2025/4/25 追記
ε-180EDは接眼部に接眼体回転部があり、そこにどうもM108のネジスレッドがあるよう。TCF-Leoなどもこれを使って固定している感じで、β-SGRも同じ方式のよう。それならESATTO3.5LPでも実現できる可能性がありそう。それなら未だ ε-180EDは候補として考える事に。
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