星割れ(その2)

天体写真

 前回の星割れは、口径と撮像径からなる円錐形で口径食の観点で評価していました。
しかし、実撮影した結果としてどうなのかを確かめました。結果は「なんだ?」と言った感じです。

明るい星を選び(今回はしし座α レグルス)、中心、四隅、その間に位置して撮影しました。結果は下記の通りです。

これらと他撮影を簡単に重ね合成(左下区画)した感じでじは、

結果としては、2の位置までは星割れは出ていない様に見える。3から発生している。撮像面での中心からの距離(mm)を簡単に書いています。黄色は中心から対角四隅(22mm)程度、ピンク色は2番までの大体の距離。
全体として結構雑な計測ですが、星割れの境界位置としては14~15mm程度に有るように思います。
直径にして28~30mm程度ですね。

 ここでSQA106の周辺減光系の仕様面の情報をSharpStar社のSQA106情報から見ると、元々Relative Illuminationは44mmで90%程度と明示されています。上記の30mm径程度では凡そ97%程度と読めます。
上記の重ね画像からほぼこの仕様に近い結果のように思われます。
SQA106では星割れの無いフルサイズ画像は方式的に無理なような結果かと思います。元々周辺減光が他より有る点承知はしていましたが、星割れに繋がる点は気づきませんでした。
また敢えてM68アダプターにしなくても良いのだろうなと思います。私の場合は68mmのローテーターとアダプターを使うのでM68を使う事で進めています。なお因みにUltraCat108(公開情報から)はVSD90SS同様この辺りは優秀と思います。

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