Touptek SkyEye62AM追加

CMOSカメラ

 また新たな冷却CMOSカメラを追加してしまいました。
Touptek SkyEye62AM フルサイズのモノCMOSカメラです。このタイプはQHY600Mに続いて2台目です。セールでZWOやQHYCCDよりもお安いので、導入してしまいました。ただ国内ではZWOやQHYCCDよりも目立たないですが、海外ではチラホラ有ったり(OEM提供が多い感じですね)するので天体写真でも十分な実力はあると思います(多分Touptek社は顕微鏡系に多く出ているのでは?)。

早速手に入れたのですが、またまたGainやオフセットをどうしたらよいのかですね。
ASCOMドライバーでは特に対象毎のDefault値は出てこないので、厄介です。又、ある程度目安的なユニティゲインも見つからないです。さてさて如何したものか?
尚、QHY600M並ではないですが、LCG(Low Conversion Gain)、HCG(High Conversion Gain)と言うモードがあるので、通常使うレベルでのモード選びが出来そうです。

しかし、当面通常使う際のGainとオフセットを決めねばなりません。先ずはSharpCapでセンサー解析をしました。
・Mono16Bitモード

・Mono16Bit UltraLowNoiseモード(これがなんだか不明)

実はSharpCapのこの情報あまり見方が良く分からないのですね。
Gain300でReadNoiseが減少、e/ADUが持ち上がっているのでGain300が目安かと思います。
またGain0のFullWellが十分あるのでまた目安の一つと思います。Gain300辺りが通常良くあるHighGainモード(低Noise)ではないかと思われます。
ただ元々SkyEy62AMはLCGではFullWell:111ke、HCGではFullWell:51keです。上記値はLCGではないかと思われます。

結局LCGでGain300辺りが通常使用(但しFullWellは53ke程度)で考えればと思います。ただダイナミックレンジを必要とする場合は、Gain0も用いる形ではと思います。実撮影でGain100とGain300の違いを見て考えたいと思います。
オフセットは再度上記LCGでのGain100とGain300にてダークを取得してマカリでの調査にて暫定的に決める事とします。
 マカリにてGain100、Gain300にてオフセットを変えてマカリにてセル値の最小、最大を調べました。

Gain100ではOffset90辺り、Gain300ではOffset210辺りが良いかなと見ています。
因みに両オフセット値辺りのムラの調査を同じくコントアにて調べた感じでは無いかと見ています。

Gain100でのOffset90(左)、Offset100(右)でのコントア画像
Gain300でのOffset210(左)、Offset220(右)でのコントア画像

ここでのOffset値は未だこの値からやって見ると言った意味合いです。このまま良ければそのままですが、又何か見つかれば変更です。

尚、このカメラ現時点ではFMA180ProへFW(LRGB、Hα、Hβ、O3)を取付けて使用予定です。しかし、FMA180Proにてフルサイズ周辺での画像が悪いようであれば(BXTでも難しいとか)、SQA55と変更し使用予定(画角はFMA180Proと同程度ですが、星像が良くなる)です。

2024/12/25 追記
 LCGやHCGの意味合いが良く分からないのでGoogleで検索しました。Search Labs AIの概要で以下の事が表示されました。検索キー”cmos camera low conversion gain”
A “low conversion gain” in a CMOS camera refers to a setting where the sensor converts a relatively small amount of incoming light into an electrical signal, resulting in a larger dynamic range suitable for capturing bright scenes, but potentially sacrificing sensitivity in low-light conditions; essentially, it prioritizes handling high-intensity light without saturation over capturing faint details in darkness.
DeepLでの翻訳では、
CMOSカメラにおける 「低変換ゲイン 」とは、センサーが比較的少量の入射光を電気信号に変換する設定のことで、明るいシーンの撮影に適した広いダイナミックレンジが得られるが、低照度条件下では感度が犠牲になる可能性がある。
尚、HCGは以下の概要です。
High conversion gain: In contrast, a high conversion gain setting makes the sensor more sensitive to low light, producing better image quality in dark environments, but at the cost of a smaller dynamic range and potential saturation in bright scenes.
DeepL:
対照的に、変換ゲインを高く設定すると、センサーは低照度に対してより敏感になり、暗い環境での画質が向上するが、その代償としてダイナミックレンジが狭くなり、明るいシーンでは飽和する可能性がある。

何となくHCGは天体用で良く言われるハイゲインモードの感じの説明に見えます。しかし、TouptekのCMOSカメラではGainに関係なく、LCGとHCGが存在しています(N.I.N.Aの接続カメラ画面から)

どう解釈したら良いのやら。
上記ダークでのオフセット情報はLCGモード指定なので、HCGモード指定をして同じように調べてみようと思います。SharpCapでのセンサー解析のMono16がLCGでMono16 UltraLowNoiseがHCGのような感じもします。
マカリにてHCGの場合のオフセットにてセル値の最小最大を調べました

Gain30は Gain300 の間違いです。

HCGではGain100ではオフセット170、Gain300ではオフセット410辺りかと思います。
これまで調べた値にてダークフレーム取得を実施します。4パターンになるのですが、概ねLRGBではGain100でLCGかHCG、NarrowBandはGain300でが目安で撮影と考えます

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