ナローバンド(Hα)撮影のムラ除去(その4)→良く補正できたようです。先ずは検証終了

天体写真

 本件気になって継続的に思案しています。
何故Hαフラット補正でセンサーの感度ムラが顕著に反映されてしますのか?
一旦は光量を小さくして(フラットウィザードでADUの%を小さくする)すればどうかと考えたのですが、既に一回投稿しています。小さい程目立つのですね。

この時は95%で行い、少しは目立たなくなっていました。これを推測するにセンサー感度ムラがあっても十分な光量が周囲に入っていても感度ムラの実感度差がそれ程変わらないとすると、相対的に高光量の方がムラが分からなくなる(相対的にムラが小さくなる)のではとの推測です。
そこで上限に近い99% 公差±1%という高輝度でHαフラット画像取得で試しました。

高輝度のHαフラット画像

実際の周辺減光とセンサームラが写っていますが、周りも明るいので目立たない感じです。

此れを使ってHα画像と低輝度及びLフラットを用いたInteg画像を見比べてみます。

左側が低輝度、中央は高輝度、右側はLフラットでのInteg画像です。各々の下画像はフラット画像です。高輝度はLフラット画像と同じような感じです。Hαフラット画像を用いたという点ではやはり高輝度のフラットが一番良いと思います。

低輝度、高輝度のフラット補正したHα画像に、他と同じようにABE1次、ABE2次、DBEを掛けた処理も行いました。

ABE1次、ABE2次、DBE補正後の画像です。

低輝度Hαフラット画像補正
高輝度Hαフラット画像補正

これで完全かと言われると分からないですが、少なくとも周辺減光補正等は正常に補正されていると思いますので、先ずはこの「高輝度フラット画像:Hα、S2」で進めるようにする事とします。

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