TOA-130NS時に検討した点と同じことをSQA55で評価してみたいと思います。これが良いかどうかではなく、同じように評価するとどう違うのか?使うCMOSカメラとかを考える時の視点を見たいと思います。
先ずエアリーディスクの面では、以前の式を踏襲し
X = 1.22 x λ x F
SQA55のF値は 4.8、λは緑色の540nm として
X = 1.22 x (540/1000) x 4.8 -> X:2.6 μm 3.2μm
これは半径なので、星像としては5.2 μm 6.4μm。PSF(点像分布関数)を以前と同じ正規分布近似でエアリーディスクを4σと評価し、有効エアリーディスク(3σ:99.7%)、半値全幅(2.35σ)で評価すると
有効星像径:5.2 6.4x 3/4 -> 3.9μm 4.8μm
半値全幅: 5.2 6.4/2 x 2.35/4 -> 3.1μm 1.88μm σ:3.2 x 1/4 → 0.8μm
SQA55のおそらく設計計算上のスポット直径は、中心4.4(2.2×2)μm、フルサイズ周辺で7.4(3.7×2)μm、APS-C周辺で4.1(2.06×2)μmであると表示されているので、有効星像径よりは小さいですが、半値全幅と比較するとして実質星像もスポット直径程度になると思われます。で評価しても良いと思います。
従って、SQA55ではこの望遠鏡のスポット径、特に中心値からCMOSカメラをどうするか見れば良いと思います。
CMOSカメラとしてはピクセルサイズで見ることになると思いますが、なるべくアンダーサンプリングやオーバーサンプリングにならないものとしては、やはり現在(2024年11月)ではピクセルサイズ3.76μmの IMX455、IMX571、IMX533辺りを採用しているCMOSカメラかと思います。カラーかモノかについてはこの辺りは不案内域なので何とも分からないですが、モノの方がより良いだろうと言った感じと思います。ただカラーでのデザリングは有効であるらしいです。また、PixInsightでのDrizzleも有効らしいです。
現在自分はASI2400MC Proを使用していますが、これはピクセルサイズ5.94μmなので余り適しているとは言えないと見ています。SQA55はAPS-Cサイズまでのスポット径や周辺光量は安定しているので、APS-Cで考えても良いと考えています。
2024/11/20 訂正
エアリーディスクのサイズ計算誤りがありました。直接上記数値を訂正(太字)しています。又、数値が異なることにより展開が異なりますので、一部文章内容を訂正しています。
2024/11/20 再訂正:半値全幅値が倍になっていた。
エアリーディスクは半径の部分の定義。半値全幅は直径での定義につき混乱していました。
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