TitanTCS PECとか再調査→FWのUpdate要

 TitanTCSにてPECがあまり良くいっていないので、現地富士ヶ嶺にてPHD2ガイドにて調べてみました。

前提:
1) TitanTCSの設定はLocationに関係する以外はDefault設定(購入時)のまま。
2)PHD2はウィザードを使用して初期設定で利用。細かい詳細設定が分からないだけです。尚、カメラドライバはZWO ASIドライバ(ASCOMでは無いです)。
3)ガイド鏡は初期 FMA180、10/11からはSQA55に変更。変更理由はSQA55でのガイド鏡を予定していた点とトラブル修理の件もあり。
4)CMOSカメラは、初期QHY5III678M、10/11からはASI290MMに変更。変更理由は、QHY5III678MがよくUSB接触不良(一度USBケーブル引掛りによる張りが発生した事による影響かと)でロストするため。
5)露出は、現在は0.2秒または0.5秒を使用。
  それまでは通常使用かと思われる2秒としていましたが、0.5秒または0.2秒に変えます。若干短すぎると思うのですが、少なくともPEC学習中はこの値辺りを設定することにします。
6)ガイドスピードは初期0.5倍速(Default)ですが、10/11からは0.3倍速に変更。これはハンドコントローラーでしか変更出来ないので、現地にて変更しました。今後は0.3倍を予定

10/11(ガイド鏡変更、カメラ変更、ガイドスピード変更)からで気づいた点
A) ASI290MMに変えたところ、露出0.2秒でのグラフの動きがQHY5III67Mより速くなった気がする。
 → 多分、QHY5III678M(画素数8.4MP)、ASI290MM(画素数2.1MP)の方がUSB転送量が少ないので、0.2秒以内(推測)で転送できているのではと推測。転送時間の未評価ですので感覚です。
 → あまり画素数の大きなセンサーは用いない方が良いか、転送時間を考慮して露出時間調整が必要と思われます。
B)A)項が大きいかも知れませんが、ガイドスピードを0.3倍にした感じでは修正量の大きさが少なくなった印象でした。ログを調べれば判定できますが、その場の印象です。尚、PECは入れていません。

本条件(ASI290MM、露出0.2秒、ガイド0.3倍速)でPEC学習を実施。PEC学習時の諸条件はマニュアルでも提示されていません。
学習中は特にトラブルは無いでした、学習ですから。
しかし、その後のEnable中に異常発生。
ガイドが大きく外れてPHD2でガイド出来ないレベルに荒れる現象が発生しました。Disableにして正常にPHD2ガイドが出来ていましたので、学習した結果でのPECが主要因に感じます。
これではとてもPECは使用出来ないと判断し、やはり当面(正式回答待ち)はPECはDisableとします。

尚、本現象は私の環境条件、設定内容、学習結果にて発生している現象です。全ての個体、条件で発生するのではないと思いますので、ご留意願います

 今後は、当面上記設定内容(PECはDiable)でPHD2赤経アルゴリズムをヒステリシス設定(Default)で運用する方向です。また、PHD2の赤経アルゴリズムでPPECを操作して様子見たいと思います。しかし、学習結果はガイド毎なのでしょうかね?どこかの保存されて再利用はないのだろうか?キャリブレーションは有るようですが。

追記:ふと思うのですが、PEC学習ではPHD2を使って補正させて学習すると自分では思っているのですが、間違いなのだろうか?手動でハンドコントローラーを使って直接コントローラーに学習させるのだろうか?それだとすると、もう使えないなと思うところです。どうなんだろう???

2024/10/12 追記
 気になるので、12日夜露出0.5秒でも施行してみました。結果は0.2秒と同じで荒れたガイドでした。
そこでPHD2の赤経アルゴリズムをPPECに変えてトライしてみました。この時の結果は良好です。学習にどの程度の時間(周期)が必要か分かりにくいのですが自動調整期間にチェックをいれると自動で算出されているようです(今回は330)。ただ、TitanTCSのPEC学習では値が変わる間隔は大体2秒程度で%値の代わりもほぼ2秒。これから学習には200秒+αと思われます。1周期分200秒を見て大体OKでは考えます。PHD2は学習に2周期を見ているようなのでとすると0.5秒露出で補正が掛かると想定すると200秒x2/0.5秒=800回(時間にして400秒程度)でしょうか?自動調整チェックを外して800を指定して適用してみる事にします。
PHD2のPPECアルゴリズムの説明を見るとキッカリ学習というより徐々に良くなる動きのようです。又、大きく旋回した時は再学習が必要とされているので、保存的な処理はないと思われます。しかし、テザリング時は保持されているとなっています。
従って、PPECでは対象を変更しガイドする場合は学習期間をとってから撮影が良いのかと思います。

2024/10/15 追記
 購入元から連絡があり、TitanTCSのファームウェアアップデートが必要との事。新バージョン4.0.1を入手、更新して再確認しました。発生していた荒れる現象は無くなって、Enableにすると精度良くなるように見えました。しかし、PHD2のPPEC(赤経アルゴリズム)の方が精度が良いので、特段TitanTCSのPECは使わないで、PHD2のPPECで進めることとしました。今後PECが更にブラッシュアップしそうであれば対応の考えとしました。

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