ナローバンド撮影背景状態良くない

CMOSカメラ

 ナローバンド撮影でNGC6960を撮影したのですが、どうも背景の状況が良くなく単にヒストグラムの調整ではなく、元から何か良くない点があるのではないかと思い調べる事にしました。
L画像とHαのCalibration後の画像を見るとHαの背景は良くありません。こうであるかも知れませんが余りにも差があり気になります。

 どう調べれば良いのか不明ですが、一応以下のポイントで差を見てみたいと思います。
1)フラット画像が良くないのか
 これはフラット補正しないCalibration画像を見てみたいと思います。

Hαのフラット補正をしたHα画像のCalibration画像
Hαのフラット無しでのHα画像のCalibration画像

Flat補正してもしなくても、背景のノイズ?関連は変わらない状況です。別要因と考えます。


2)ABEかDBEの関係か
 これは両社をやってみてどう違うかですが、あまり差はありませんでした。

3)少し気になるのは、Calibration中にPedestal処理をしているので、Offsetを変えた画像でどうか?
[2024-07-16 09:50:09] * Loading target calibration frame: Z:/VSD90SS/QHY600M/2024-07-07/Tg_NGC 6960/High Gain Mode 16BIT/Bin1x1/ST_-5.00/FLT_Ha/Exp_30.00/VSD90SS_QHY600M_2024-07-08_00-04-39_NGC 6960_Bin1x1_G56_O15_Temp-5.00_Ha_Ex30.00s_0013.fits
[2024-07-16 09:50:09] Reading FITS image: 16-bit integers, 1 channel(s), 9576×6388 pixels: done
[2024-07-16 09:50:09] 60 FITS keywords extracted
[2024-07-16 09:50:09] * Performing image calibration.
[2024-07-16 09:50:09] ** Warning: negative or insignificant pixel sample values detected after calibration.
[2024-07-16 09:50:09] Applying automatic pedestal: 91 DN

[2024-07-16 09:50:09] Calibration range: [-3.287629e-01,9.973367e-01]
[2024-07-16 09:50:09] * Performing signal and noise evaluation.
しかし、考えてみるとこれはLightフレームから同じGain/Offsetのダークフレームを減算してマイナスになるのを補正しているのであるから、Offset変更しても同様と思われます。又、Pedestalを固定にするのも(AutoからLiteralにして値指定)最終的にフレームは正規化(0~1の値かと)されるのであまり意味ないと思われます。結局この辺りでも無いだろうと思われます。

4)フィルターに起因するか?
 現状QHY600Mに合うフィルターは現状のみなので、気にはなりますが出来ない状況です。ただ、LRGBで撮影したM31でも同様の背景(ドーナッツ状の明部あり)をしているので、フィルターでも無いと思われます。

5)CMOSカメラの関係か?
 何となくこの辺りではないかと想像しています。又。現状Offsetを15を指定していますが、敢えて大きな値を指定してダークフレーム減算での差分を相対的に小さい値のなるようにして下限値での振れ(偏差)を小さくなるようにならないかで調べてみたい(逆だろうか?そうなると酷くなる)。

ここまで書いていて色々と試行していたのですが、多分Offsetが一番怪しいといった考えに近くなりました。その事は別エントリにて記載したいと思います。

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