フラットパネルの自作など

天体写真

 天体写真撮影ではダーク補正(カメラノイズ除去)、フラット補正(周辺減光補正やごみ除去)がある。
ダーク補正は単にキャップ等をしてカメラを遮光して、撮影条件(温度や露出時間等)を揃えて撮影する(数十枚とか撮影でコンポジットだが)だけでダークフレームが取得できるので、それ程手間やコストは掛からない。しかし、フラット補正は撮影都度でフラットな光源を撮影した望遠鏡カメラ構成で撮影して取得するとの事(この場合も数十枚かも。まだやったことない。。)。状況次第では撮影終了後の薄明時に空を撮影や、またフラット光源を入手してという事らしい。
空撮影は自分は多分上手くいかないだろうから、フラット光源の方で進めてみたい。しかし。。。

フラット撮影のフラット光源装置はそこそこ価格が高い事、サイズが上手く合わない等あり手を出しにくい。
ネットで調べてみると、以下のようなケースがある事がわかった。

1)LEDトレース台に光源均一にするトレーシングペーパーやアクリル板を入れて撮影
  この方式は国内で結構やっている方が居られ、自分でもLED安価なトレース台を購入したが未。
「あぷらなーと氏のブロブ」:https://apranat.exblog.jp/30159467/
「のんた氏のブログ」:http://nonta1965.livedoor.blog/archives/5397834.html

2)LEDトレース台を使うのは1)項と同じだが、Arduinoを使いPWMで制御してリモート輝度調整
  これは海外のケースを検索して出てきたが、Alnitak準互換のDYIフラットパネル作成をしているケースがある。しかもこの場合、ハード構成や回路、Arduinoのスケッチもあり、この周りが分かれば手を出しやすい。
「CloudyNights DIY Alnitak flat panel」:
https://www.cloudynights.com/topic/536533-diy-alnitak-flat-panel/
「Blackwater Skies」: https://www.blackwaterskies.co.uk/2020/03/cheap-diy-remote-controlled-flat-panel/

メリットはN.I.N.A.等で制御が出来ることで、フィルター毎のフラット撮影も容易に可能。

3)光源をLEDトレース台でなく、均一にするため導光板(LGP)を用い周囲にLEDテープを配置して望遠鏡の合った製品系に近いDYIフラットパネル
  光源を均一にする(LEDトレース台はLEDからの直接光拡散だが、此方は間接光拡散)面で良い感じがする。キーポイントは間接光拡散の導光板。DYIでは導光板を使用しているシーリングライトから取り出し使用との事。しかもこの場合、ハード構成や回路、Arduinoのスケッチもあり。
「CloudyNights How To Build An ASCOM-compatible Flat Panel」:https://www.cloudynights.com/topic/823779-how-to-build-an-ascom-compatible-flat-panel/

 実際にDIYフラットパネルを作るとして、2)項と3)項でトライしてみよう。
2)項は GS-200RC用として現在所有LEDトレース台をベースに実施してみよう。
3)項は FSQ-106EDP用及び、Nexstar4SE用として展開してみよう。
これだと鏡筒サイズに合わせて作成できる(3Dプリンタで枠作成)ので、便利。
又、LEDトレース台でも導光板を使用しているA4サイズも見つかったので2)項タイプで製作してみよう。

先ずは2)項のケースに着手したいが、まだフラット撮影は行ったことが無いので材料が揃うまではLEDトレース台でフラット撮影の練習から始めないと。

因みにこれを調べている時、DIYでのASCOM準拠オートフォーカサーの記事とNexstar4SEの分解写真(https://get.google.com/albumarchive/102580420101460355962/album/AF1QipMrQfn9xTAhbdR7hNUHBT7wWaZA8PIGOX9EygWM)なども見つかったので、何れNexstar4SEのEAF化をしてみよう。たまたまステッピングモーターは以前購入していたのが使えるというのもあるが。

2023/1/10追記
当初予定のLEDトレース台を簡単に調査
初めは背面からLED直接投光と思っていたが、どうも側面から導光板式で光を分散している感じがした。背面のプラプレートUSBコネクタ部を注意深く剥がし、USB接続、制御盤らしきものを確認、又LED配置(側面投光)も確認した。

使用LEDトレース板&USBコネクタ部を剥がした状態
LEDトレース板のLED配置(側面)と電源供給線(赤、黒線)

この状況からの推測として、赤黒線のUSBコネクタ部の接続を切って外に出して対応すれば上手く制御出来るのではないかと思われる(赤黒線でない可能性もある)。失敗したら最悪このLEDトレース板でのフラットパネルはできないかもしれない。
注意:これを見て同じように対応しトラブル、損失、損害等が発生しても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。また、解決への対応も致しかねます。

2023/1/11 追記
 LEDテープを使って作る3)項はこのまま進めるのは止めることとする。理由は、
a)LEDテープは現在ドーム内側周囲に照明用として使用しているが、途中光らない部分が発生しその箇所が増えている。簡単な照明用(途中で切断できるタイプ)なのでこうなるのかも知れない。
b)導光板を切って工作する場合、その工具(鋸、カッター)の準備及び切断後の切り口整形を考えるとコスト的及び作業的に微妙。
Aliexpressで調べると千円前後(2023/1/11時点セール中)で多分導光板を使用している室内設備用薄型LEDシーリングライトがあるので、此方のほうがコスト的、加工的(サイズが幾つかある)、耐久性等を考えると良いように思われる。この線で進める事としよう。購入した機種ではLED電源24Vのようなので、安全のため別途24V対応国内販売のACアダプター(此方のほうが高くつくだろうな)を準備だな。

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