12/24 夕刻に検証をしました。やはりフィルターでの反射?の関係で発生している事象かも知れない、ことを確認しました。フラットナーの有無の検証は若干煩雑なので今回は行わなかった。
以下、取得画像(全て撮って出し画像)です。又、CometBPの他に DualBP、QuadBPでも試してみたのでその結果も示します。
撮影は、M45を条件を揃えて N.I.N.A.で撮影
GS-200RC+TSFLAT25G2、ASI2400MC Pro。冷却-20℃、180秒、Gain:140、OffSet:30。
画像は撮影FITSファイルをASIFITSViewで表示した画面のキャプチャ画像です。又、分かりやすいようにヒストグラムを操作しています。
フィルター無しは特にゴーストは見られない。
CometBPフィルターではゴーストが良くわかる。
このCometBP程明瞭では無い。ASIFITSViewで開いたとき薄くわかる程度
QuadBPフィルターでは一見してゴーストが出ているかは分からない。
検証結果としては、上記の通りであるが各フィルターでヒストグラムが異なるので、分かりやすさは設定によるかと思われる。しかし「フィルターを付けることでゴーストが発生している状況ではある」と考える。
結局は干渉フィルターでの反射映像が何処で折り返すかと考える。
フィルターは結像焦点面CMOSセンサーの前約25mm程度に位置するので、その位置に結像する画像はRC機なので丁度ゴーストのようなドーナッツ型になっている筈である。その映像がそのままに近く映っていると考えると主鏡や副鏡での反射映像ではなく、直近に位置するフラットナーの後面(後面とフィルター間は約60mm程度)からの反射像だろう。
輝星でのピントボケ画像の輝度も高いと考えると、干渉フィルター反射光もフラットナーレンズ後面でもある程度の輝度で入射するので、薄いがフラットナー後面での反射映像がフィルター側へ再度入射すると言った流れだろう。
フラットナーもマルチコーティングされているのだが、輝星の輝度の高い反射光(干渉フィルターの反射光)を全て副鏡側へ通すには厳しいだろう。
当面、GS-200RC+フラットナーでの光害回避での天体撮影は、QuadBPを使用するのが目立たないので良いのだろうか?多分干渉フィルターの前部には光学系(フラットナーやレデューサー)は置かないのが良いのだろう。上記理屈だと屈折望遠鏡でもフラットナーやレデューサーを入れると発生しそう。
色々と確認&ネット調査&検討してみると、この種のゴーストは沢山の方々が経験、解消を試みているよう。干渉フィルターとその前面に光学系がある組み合わせでは結構避けられない事象に思う。(他にハローもあるが未だ遭遇していないのと、原理面が不明なのでここでは何とも。。)
フィルターが干渉系でない吸収系なら減るのだろうが、M48径のが無いので確かめられない。
また干渉フィルターが再度の反射光を透過させなければ良いのだろうと考えると、Narrow Band(半値幅が小さい)になるが、光害抑止というより特定帯域光限定の撮影用と考えたほうが良いのだろうな。
まあ当面趣味でやってるのを考えると(一目で分からなければ良しとする)、ここ富士ヶ嶺ではフィルター無しかQuadBPで撮影すれば良いのかなといった消極的な対応で済まそう。。
しかし、フラットナー無しでも撮影してみよう。その3へ続く。。。(天気が雪とか怪しいので、横浜戻りのため来年だな)
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