天体写真を撮影していると、画像のコンポジットやRBG画像やらダークフレームの撮影でどんどんと使用容量が拡大してきています。
現状は、撮影した画像(ダークフレーム等も)は別のファイルサーバー(HDD)に適宜格納しており、特にダークフレーム画像は殆どがファイルサーバーに格納しています。ファイルサーバーでは障害時を想定してRAIDなどで保護していますが、それでも今までにHDD障害でデータ損失を2度程度経験しています(その頃は録画データでした)。それなので、現状では多重保存(サーバー内部HDD、外部HDD、クラウド)しています。
しかし、このように画像データが増大してきている状況ではクラウドをどうするかが問題です。
当初はOneDriveの使用を想定し少しトライしてみましたが、使用していますPCでOneDriveを有効にすると、複数PCでデータが同期されてしまうようなので、とても天体写真画像をOneDriveに格納するのは厄介なように感じました。ただ、各PCへの同期を行わない設定も在ったように思います。バックアップと言うより、正に共用運用1ドライブを持つような感じをします。
OneDriveも毎年の支払い(Officeアプリ利用と一緒ですが)と1TB固定なので、天体写真での利用は外しました。
因みにエンタープライズレベルのOneDriveはエリアの拡張は出来るようですね。
その他のクラウドストレージサービスでは、有名どころではGoogleやAmazonがありますね。自分としてはAmazon AWSのS3が一番(耐久性11ナイン)かとは思うのですが、S3は高価ですね。只、殆ど変更の無くなった損失されては困る画像の倉庫的に使用する場合は、Amazon S3 Glacier の安価サービスの利用も有るかもしれません。
これらのクラウドストレージサービスの他に、一度支払えば一生涯又は99年間利用できるクラウドストレージサービス”pCloud”(スイス)があります。通常料金は 結構な値段なのですが、時々キャンペーンをしており、その時にはファミリータイプで8割引き程度になる時があります。それでも高いですが、一度支払えば一生涯利用できるのですから、後々の支払いも無くファミリーなら4人までストレージの使用が可能なので良いと思います。尚、耐久性やサービス継続性は未知数です。
今は、このpCloudのファミリー2TBで利用しています。尚、エリアの追加購入も出来るようで、最大容量10TBまで購入できるようです。私は未だ追加購入はしていません。
PCでの使い方はpCloudアプリをインストールすれば、OneDriveのように一般的なDocumentや写真等の同期の他にフォルダーを指定して定期的なバックアップが出来ます。バックアップはPC毎で指定できますが、Document等は共有のようです。設定があるので細かく出来ると思われます。私は現在はフォルダーを指定したバックアップを利用しております。
上記pCloudを利用しているわけですが、撮影した画像をそのままアップロードしては直ぐに利用容量が逼迫してしまします。そこで、私としての方針では、コンポジット前の複数画像ファイルは7-zipで圧縮し元画像は削除した状態でアップロード(バックアップフォルダに格納)するようにしています。一手間掛かるのですが、容量削減として許容範囲と見ています。
尚、N.I.N.A.利用で各種情報を入れた長大ファイル名の場合、フォルダ連続などにてパス長の制限(最大260文字)でアクセス出来なくなる可能性が発生しますので、ご留意下さい。
2024/1/30 追記
圧縮も手間が掛かる事とダークフレーム等は再度の取得が可能であるので、クラウドへの圧縮保存は取り止める事としました。そのままで内部バックアップのみとしました。ライトフレームも特に圧縮をしないで様子見て圧縮を考えたいと思います。
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