ドームと望遠鏡の連動&自動望遠鏡フードカバー

 ドームを使用する際は、望遠鏡の向きとドームスリット方向が同期していないといけないのですがこれが色々と厄介です。スライドルーフ観測室の場合は不要ですが、ドームはこれが必要となります。これにはASCOMプラットフォームを使うわけですが、このASCOMが古いWindowから発展している点で、通常利用環境では現状Windows(10や11)では整合性に問題がある感じです。古いASCOMのPOTH経由では、レジストリの変更をしたりで、管理者権限が無いとエラーになったりします。結果インストールや実行で管理者権限を持たせてインストールしたり、アプリのプロパティの互換性で管理者権限で実行しないといけなくなったりします。
POTHは今回のドームと望遠鏡を連動させるためとしての重要機能(ドーム中心で星の方位位置と赤道儀上望遠鏡の方角を意識してドームスリット方位を計算して当該方位へ回転させる)が内蔵されているので、どうしてもこの様な連動の為にPOTHを使うわけです。
 現状のASCOM6.6SP2では、Drivice Hubが追加されPOTHの後継とされているようです。このDevice Hubならおそらくレジストリ等のアクセスも排除されて管理者権限も不要となり、エラーも無く連動も出来るようになると思われます。しかし、如何せん使うドライバーアプリが旧POTH系だと、他の利用する旧IFアプリが残り正常に動作環境が作られない等が発生している感じです。

今回のドームコントローラー更新では、残念ながらドライバーは旧POTH系統なので、結果として今ある環境(ASCOMやN.I.N.A.、SkyChart、CMOSカメラドライバーも)は全て管理者権限を付けないといけないので、管理者実行で再インストールと実行アプリに管理者モードの互換性付与が必要になります。
自分の環境では多分この3つのアプリ+カメラドライバーなので大丈夫と見ていますので、変更を実施予定です。
若干面倒ではありますが、開発者への負担を考えるとこの方法でやるのが良いと思います。
今後どこかの時点で最新方式に移行するのだろうと期待して・・・

 これで望遠鏡を常時搭載設置とすれば、遠隔にて撮影を実施できることになります。但し、望遠鏡フードカバーやフラット撮影の解決が必要になります。色々と検討し(初めはWanderer Coverか)ASCOMフラットジェネレータパネルの作者がASCOMでのカバーも公開されていたので、これを再度参考にしてカバーだけは自作自動化する方向で進めるつもりです。フラット撮影は、望遠鏡とCMOSカメラを搭載した状態としますので、遠隔開始前にフラット撮影だけ行っておけば大丈夫と考えております。これで敢えてWanderer Cover(蓋とフラットジェネレータが付いていますが)の購入はしないでよさそうです。
尚、たまたまロータリーエンコーダーもドームコントローラー自作時に用意していたのがあるので、これを使いカバーエンコーダーでカバー角度が分かるような追加を考えております。ドライバーはこの追加で改良自作版となります。出来るだろうか・・・

2024/1/6 追記
 使用するモーターを調べた所(DS3235)、サーボモーター(角度指定で動作させる)なので敢えてエンコーダーは外付けでは要らないような感じ。精度云々なら別かも知れませんが外付けでも角度精度が厄介なので、元イメージのままで進める事としました。

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