QHY183M ゲイン再調査

CMOSカメラ

 QHY183Mのゲイン0,5,10,15&オフセット8での画像の再調査をしました。
撮影対象はM27としました。
結果的には現状撮影している対象(DSO周り)では、当初考えていたゲイン0&オフセット8で良いとしました。又、調べている時、この私のQHY183M個体特有なのか変なことが分かりました。此れは後半で記載します。
先ずは、オフセット8でゲインを0,5,10,15で撮影した画像とヒストグラム画像を示します。いつも通りASIFitsViewで表示した画像です。

Gain0&Offset8。表示レンジは779-1491
Gain5&Offset8。表示レンジは1046-2468
Gain10&Offset8。表示レンジは1503-3978
Gain15&Offset8。表示レンジは2338-6539

結果としては、私には顕著な差を読み取れないので、ダイナミックレンジを考えてGain0&Offset8をやはり採用と考えます。

次に私のQHY183M個体特有の現象を見てみます。各ヒストグラムで分かる(特にゲイン10,15)のですが、左端に一つピークが有ることです。これが何か当初不明だったのですが、これではと言った所が分かりました。
Gain0&Offset8の画像をマカリソフトで調べてみました。

Gain0&Offset8画像をマカリソフトでの画像とヒストグラム

ヒストグラム上には、480辺りに小さなピークがあるのが分かります。その右の山は画像のヒストグラム。
偶々画像の最大拡大をして気が付いた点がありました。左端に画像でない黒い部分がある点です。

画像の左端に黒い帯がある。

この帯がなんであるのか不明ですが、この部分を矩形測光すると、

黒い帯部分の矩形測光が番号1,画像領域が番号2になります。

結果的にはヒストグラムの左端480近辺のピークは、この左端の黒い帯に起因していると考えます。
どのゲインやオフセットでも現れるので、これ黒い帯がヒストグラム左端のピークだと言えます。
画像は写っていないので何かわかりません。画像処理への影響も分からない事ですが、コンポジットなどの処理過程で除くことが出来るのかも知れません。

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