モノカメラ(QHY183M)のSI9画像処理 記録メモ(その1)

N.I.N.A.

 QHY183M+FilterWheel(LRGB)でお試し撮影をしたので、その画像をステライメージ9(以下SI9)でどうやって処理したのか、忘れないように此処にメモレベル残すことにしました。
1)撮影条件:
 a) 望遠鏡:FSQ-85EDP、QuadBP使用
 b) カメラ:QHY183M、-5℃、ゲイン20、オフセット8)
 c) フィルター等:ZWO 36mmフィルターホイール、ANTLIA LRGB Filter
 d) 撮影アプリ:N.I.N.A
 e) フラット撮影:自作自動調光フラットフレーム板、N.I.N.A.フラットフレームウィザード
 f) ダーク撮影:事前に撮影済み
 g) 実撮影:対象M27、N.I.N.A.の単純シーケンサーでL:20秒、RGB:30秒で撮影。各3枚
  露出時間を単純に1.5倍と考えて撮影していますが、露出同じでコンポジット枚数調整でも良いのだろうと思います。

2)撮影画像、ダーク、フラットフレーム
 階調設定で見え方が変わる(SI9とASIFitsViewで大きく違う)ので、ここではSI9での自動階調(初期値)でのJpeg出力を載せます。但し、当然ですが見え方の話ですので、元ファイル内容(Fitsファイル)が変わっているわけではないですのでご留意ください。
 a) LRGB画像

L画像20秒&ヒストグラム

ページ頭に表示されるアイキャッチ画像はこのLフィルター画像の階調を変えて見やすくした画像です。

R画像30秒+ヒストグラム
G画像30秒+ヒストグラム
B画像30秒+ヒストグラム

どの画像でもそうですが、どうもヒストグラムの左端が垂直になっていました。これはオフセット8が良くないのかもしれません。

 b)ダークフレーム画像
 露出が20秒と30秒があるので、-5℃、ゲイン20,オフセット8の画像です。

20秒ダークフレーム(50枚コンポジット)
30秒ダークフレーム(50枚コンポジット)

c) フラットフレーム
 フラットフレームはN.I.N.A.のフラットフレームウィザードを使用(撮影枚数は10枚)しています。露出固定で自動調光しても出来ますが、今回は明るさを固定して自動露出の方を使用しています。露出固定だと明る過ぎになったりするので、自動露出を使いました。自動調光での露出(今までは2秒)を少なくすれば良いだけですが。尚、ウィザードの流れでフラットフレームダークの撮影もありますが、此処では省略します。又、フィルター毎に似たような感じですので、Lフィルターだけを記載します。

Lフィルターでのフラットフレーム画像(10枚コンポジット)

カメラがQHY183Mと言うことで対角1インチなので、フラットも均一画像になりフラット画像は要らないのかもしれません。しかし、詳しく画像を調べると自動階調表示範囲の下限が対数スケールで見える下の情報をいれているのが分かります。対数スケールを外す(下のヒストグラム)と非常に光量が小さいと見えます。この光量に少ない実体が何なのか不明ではあります。FWの穴は塞いでいますが不十分なのかもしれません。
表示画面を2番目の山の下あたりにした感じだと以下のようになります。

フィルターフラットフレームの諧調下限を変更した画像

少ないですが、若干周辺減光らしき感じが分かります。
この画像の等光度画像(10段階指定)は以下になります。但し、SI9で行うとおかしな帯がでるので、マカリソフトでの画像です。

フィルターフラットフレームの諧調下限を変更した画像の等光度画像(マカリソフト利用)

ここまでで、LRGB画像を処理する前段階相当に当たります。今回はここまでと致します。

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