心機一転、Hαナローバンドでの撮影を進める事とします。これは通常撮影なので、断念は無いだろうと思います。
なぜHαなのか?他のナローバンドは?
これについては、自分は沢山作品にあるHα、OIII、SIIナローバンドで天体撮影してもスキル面で魅力的、感動的、不思議的な画像編集は出来ないだろうからです。奇麗な天体写真を残すのを目標としていないからです(多分出来ないからです。やってはみてみたいですね・・)。
でHαだけと言うのは、宇宙には色々な物の元となる水素が至る所に存在しているのですが、我々の近傍(まあ数万光年レベルとか)にも分布している訳です。一様に分布しているのではなく、「偏りとか持ちながら分布しているだろう」と言った意味合いで水素の分布の在りようを見てみたいとの意です。距離感は分からなく、2次元的な投影側面だけになると思います。対象の場所から大体の距離的な面も現れるのかも知れません。
水素なので、Hαの他にHβなども有りますが(この2つがあると波長が違うので色付け出来るのかも)同じ水素なので分布偏りではなく、水素の励起状態の違いレベルの分布になるのだろうかと感じます。Hβの天体写真用ナローバンドフルターは販売が少なく、あの高価なChromaかバーダーくらいが対象ですね。私にとってはChromaは入手が難しい(高価)ので、バーダーにて入手もありますが、バーダーフィルターは評判(Cloudynights)やそもそも枠高が高すぎ考慮外と考えております。Hαは ANTLIA辺りやIDAS(購入しましたが、枠高で利用出来ていない)で検討しておりますが、取り敢えずはHβは無しで進めたいと考えております。ChromaのHβも可能なら導入したいですね。
大学学部3年時の実習で、オランダで観測された(1950年代かと)確か水素21cm電波観測データで銀河系の構造解析(銀河系内の水素の分布図作成)をしたのが思い出されます。
1)撮影機器構成
i) 望遠鏡:FSQ-106EDP+F3レデューサー、320mm F3レンズですね。
ii) カメラ:QHY268M(APS-Cサイズ)
iii) フィルター:i) 項を満足すると思われるIDASのM48 HS Hαを検討中。ZWOのM54フィルタードロワーで使用予定。
しかし、どうせ広い範囲Hαで撮影するなら望遠鏡でなく200mm程度のカメラレンズ等を使うのも手かも知れません。
キヤノンかニコンのマウントアダプターを使用し、純正以外のレンズも考えられると思います。
又、カメラレンズ相当の口径4,5cmの180~250mm程度の屈折鏡も有りかも知れない。これらの方が全体も軽くなりお手軽かも知れない。
カメラレンズ → 手ごろな焦点距離はズームレンズばかりで丁度良くても旧レンズなので候補外。
135mmになるとSIGMA 135mm F1.8 DG HSM EO辺りがあるが???
屈折鏡 → 各種ありそうで、FMA180 Pro、ACL200、RedCat51、FL55SS辺り。
・FMA180無印は電視ファインダーで使用しているので、それの転用(新たな購入は無く安上がりですが、電視ファインダーは残したく)やFMA180 Proは無いかなと考えます。
・ACL200はF4なのでこれを候補で考えたい所です。
ただ、数nmのナローバンド撮影なので、敢えてアポクロマートで無くてもよいのですが、そもそもアポクロマート以外でこの辺りの焦点距離とF値の望遠鏡は無いので、こうなってしまうのですね。各収差も補正されており、カラーCMOSカメラやLRGB撮影も可能なので無駄は無いだろうと考えます。
気になるのは、135mmのSIGMAレンズですね。もう少し調べて見ようかも思います。
2023/8/25 追記
カメラレンズはパスかと言った雰囲気です。又、ACL200の導入よりもHβナローバンドを考えたいと思います。バーダーも枠高は再度調べると支障無いようなので、バーダーでHβを入れるよう進める事としました。FMA180を一旦使ってみて大丈夫そうであればそのまま使い、電視ファインダー用(多少性能は下がってもファインダーなので)は別途変更を考える方向とする事にしました。
2023/8/29 追記
カメラレンズで135mmのZeissのレンズがお安く入手できたので、ACL200ではなく135mmのレンズを使う事と致しました。
従って、光学系はFSQ-106EDP F3での撮影と135mmのレンズの2本建てで進める事としました。カメラレンズでの撮影では、現状赤道儀だけでなくポータブル赤道儀(AZ-GTiの赤道儀モード)でも出来るようにしたいと検討しております。
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