GS-200RC+PM2x+小ピクセルセンサーでの恒星撮影は厄介

GS-200RC

 富士ヶ嶺は2023/8/18の深夜早朝に丁度よく晴れ始めたので、GS-200RC長焦点(f3248mm、F16)でのNIR撮影をトライしました。この前から厳しいと想定していたのですが、流石に厄介で自分のレベルでは断念した方が良さそうだとの感触でした。当たり前かも知れません。

1)長焦点での合焦
 N.I.N.A.オートフォーカスは、フィルターを入れないでも上手くは行かないようです。
結局クリアバーティノフマスクで合焦を探るのですが、大体出来るかなと言った感じです(画像は保存していませんでした)。IR720フィルターを入れて再度試みましたが、少し悪化しますが分かるような感じではいました。
当たり前のことで初めから検討すべきことでしたが、これはGS-200RCの性能レベルも関係していると考えております。当然ですが、焦点面での星像の大きさとCMOSセンサーのピクセルサイズが関係し、星像の大きさが多分大きすぎ、多くのピクセル上で結像するため結果的に感度が悪い状態で星像もぼやけた感じになってしまう。そのためフォーカスを決められなくなる。ただバーティノフマスクはそれでも焦点合わせは出来ると思います。
要は、QHY5III678MのセンサーサイズがGS-200RCの焦点星像に比べて小さすぎる点が逆効果。まあ、よく言われている点です。改めて自分でも実感した次第ですね。

2)ライト撮影ではどうなのか?
 合焦で上記1)の感じなので、ライト撮影は星像が全て淡く拡大状態となるのでダメです。

GS-200RC+PM2x+IR720+QHY5III678M。撮って出し1枚画像。
7枚画像のコンポジットとダーク&フラット補正(フラット画像取得で失敗あり)。

 コンポジットも失敗していますが(何せまともなガイドも実施していませんから)、兎に角星像が大き過ぎてこれでは今後の処理も不可能かも知れません。

3)どうするか?
 多分GS-200RCの性能を考えると、このセンサーカメラでは無理でもう少し大き目なセンサー(ASI432MM、9ミクロン(約4.5倍))を使って再度どのように変わるか見てみたいと思います。
大き目センサーの結果にもよりますが、当初の目標であるSgrA*近傍の撮影は達成が難しいと思われ、早々ではありますが終わる方向になるだろうと考えております。

4)別件
 終わり頃に、同じ構成(IR720付けて)で木星をライブビュー的(N.I.N.A.はライブビュー出来ない)に見てみました。露出など適当ですが、大気揺れでの歪も少なくモノですが縞模様もまあ多分良く見えていました。

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