Hα撮影3焦点での画角比較

 RASA8(400mm)+ QHY294ProM、Milvus135mm+ QHY268M、FL55SS:RD(312mm)+ QHY268Mでの撮影画像の比較です。これは自分としてHαのやや広範囲撮影を前提としてどれで進めるのが良いだろうかの判断として撮影しています。RASA8では対応しないのですが比較としています。
尚撮影は複数枚撮影していますが、画角の評価なので詳細は割愛しています。又一部画像を比較のため回転しています。

1)RASA8(400mm)+ QHY294ProM
  400mmでCMOSサイズが4/3ですので、同一視は出来ないです。

バラ星雲ですが、クローズアップとしては最適に感じます。
RASA8では特段モノでのナローバンド撮影はしない方向としますので、Poseidon-CとNBZ-IIでのデュアルナローバンドカラーで楽しもうかと思います。RASA8のカメラ取付、フィルターワークは煩雑なので、折角のバーダーのFCCTも取付け数回撮影でお蔵入りになるかと思います。RASA8用のHα、OIIIも別に活用を考えたいと思います。QHY268294ProMは、ZWOフィルターホイールに取り付けられるだろうと思います(QHY183Mと同じだろうと想定)ので、その辺りで考えたいと思います。

2)Milvus135mm+ QHY268M

ピントがイマイチです

3)FL55SS:RD(312mm)+ QHY268M

Milvus135とFL55SS+RDはほぼ同じような画角印象に見えます。

バラ星雲の他に馬頭星雲近辺を撮影していますので、この両者を比較します。
4)Milvus135mm+ QHY268M

5)FL55SS:RD(312mm)+ QHY268M

結果的にはやはりなんとなくMilvus135mm+ QHY268Mの組み合わせが広範囲としては良いように感じます。一つ分からないのはコンポジットの元画像は上記より更に広範囲(以下)です。コンポジット処理(SI9利用)でカットされていると思われます。星像の悪い範囲をカットしているのだろうか?

 Milvus135でも画像拡大すると分かるのですが合焦が甘いこと、及び周辺での収差が大変気になります。バックフォーカスは合わせているのですが、この辺りはEOS 60Daに取り付けて見てみとい思います。
フォーカスはEAF取付利用予定ですが、特に収差が改善しないよう(絞りが出来ない)であれば、FL55SS+RDでの撮影で進めようかと思います。尚、Milvus135は135mmですが、もう少し広い範囲の撮影をキャノン80-200mmの80mm端で撮影して合わせて見てみたいと考えております。

2024/2/16 追記
 トリミングのような感じが気になり、個別での処理をしてみました。
当初の画像処理はステライメージ9のコンポジットパネル(自動処理モード)で処理をしていました。
今回は、ダーク補正、フラット補正、ホットクールピクセル除去(枚数が多いと面倒くさいですね)、コンポジットを詳細編集モードのバッチ処理メニューから個別に実施しました。

結構広範囲になりました。しかし、周辺収差が酷くでています。右下の拡大では、

こんな感じです。絞り開放ですから仕方ないように思います。Milvus EFマウントはこの接続では手動絞り変更が出来ないので若干失敗でした。ニコンマウントなら絞りリングがあるので大丈夫なのかも知れません。

2024/2/17 追記
 その後検討して、最終的には広範囲Hαの撮影ではMilvus135の利用も止め、FL55SS+RDを採用する方向にする事としました。通常の天体望遠鏡なので、RASA8の上部ダブテールバーに取付けも容易でRASA8と同時撮影も可能な点も考慮しています。因みにFL55SS+RDでの周辺画像は以下の通りで結構よい状況です。MilvusのEAF適用も当面は不要になりますので、楽になります。FL55SS+RDはLosmandyのサブスコープリングを使用して搭載予定です。

FL55SS+RDでの右下周辺画像

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